2021年はいよいよ都議選の本選。本来北区の議席は3議席でして、この3枠を争う戦いに公明党と共産党が加わります。一体誰が当選するのか、北区民の私が当選可能性が高い順に考えてみました。3月にも似た記事を書きましたが、当時に比べると明らかに情勢が異なりますので、5月時点で最新のものを整理してお伝えします。


参考までに、2020年に都議補選で東京都北区が女5人の戦いで話題になりました。1議席を争う戦いでしたので、当選は上位1名、やまだ氏のみとなりました。
令和2年都議補選

※なお、チラシを掲載していますが、うちのポストに投函されたもの以外に、道中で見かけた、人からもらったものも含まれておりますので、ご了承ください。

【1】曽根はじめ(日本共産党)予測順位1~2位
区議2期、都議6期のベテラン中のベテラン。共産党らしく、コロナのPCR検査拡充を求める他、安易な都市開発の反対を訴えます。北区は十条や志茂を中心に開発が進んでおり、立ち退きを要求されたり、そこに愛着を持っていたりする住民からすると、どうしても共産党にすがらざるを得ない実態があります。共産党はオリンピック中止を早期から掲げてもいます。

実質的野党統一候補。他の候補者は、左派か右派かと言えば、政党的には右派が多い中、実質的に唯一の左派の候補者となります。2020年の都議補選においては、立憲と共産は共闘して、斉藤りえ候補を推し、惜しくも2位でした。そして、今回においては立憲斉藤候補は、大田区からの出馬となり、5月時点では立憲北区区議団の動きが皆無なので、都議選は完全に共産党に譲ったと考えて良いと思われます。

美人票という意味では維新や都民ファに一部流出する可能性があり、ソフト左派で立憲までは良いけど共産まではちょっとという層も少なくは無いでしょうが、前回の斉藤りえ票の大半を期待できるでしょう。また、参院広島再選挙、千葉県知事選と全国的に与党支持率低下の機運が高まっており、トップ当選が充分に射程圏内に入ります。

共産党は衆議院選東京12区挑戦予定の池内さおり氏をセットで推しています。

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【2】大松あきら(公明党)予測順位1~3位
記者を経て都議4期のベテラン。JRや地下鉄へのホームドア設置、迷惑駐輪解消に向けての赤羽駅前の大型立体駐輪場など公約は実現は流石に任期中には無理っぽいですが、公明党として与党とくっつき幅広い政策に携わってきたといったところでしょう。公明党関係者は荒川の防災を強く掲げており、よく視察に行っている印象はあります。北区に根を下ろす人にとっては荒川の水害対策は死活問題であり、着眼点は良いです。

公明党は衆議院選東京12区挑戦予定の岡本みつなり氏をセットで推しています。
北区を含める衆議院東京12区は、自民党が立候補せず、公明党が立候補する、都内における公明党最重要拠点です。公明党の支持母体である創価学会の活動も盛んで、コロナ禍前の赤羽パレードでは実質4分の1ぐらいは創価学会を掲げる団体の皆様でした。

ただ、ここ半年の公明党の動きが明らかにおかしいです。衆議院選東京12区の支部長岡本氏よりも都議の大松氏を推しています。写真のとおり、ポスターが2枚重ねになっていますが、この下にあるのは岡本氏のポスターです。2枚となり合わせに張るのではなく、わざわざ上に張っているのが、チラホラと見かけられます。岡本氏を削り最低でも大松氏を勝たせる気迫と言うか、2人同時応援する余裕までないというか、傍からみればそんな感じに見えます。緊急事態宣言で他県から運動員が来れないことに加え、創価学会の士気が下がっている可能性もありますね。

学会員の運動量が低下しており、非公明支持層の人に対して広がりを見せづらいので1位当選は難しいかもしれません。とはいえ、北区の都議選は、ボーダーが3万票ぐらいであり、創価学会の組織票で手堅くそれぐらいは集めることでしょう。当人がよほどの不祥事でも起こさない限り当選圏内ではあります。

公明党




【3】佐藤こと(日本維新の会)予測順位1~6位
障害者支援関係の職に従事する新人。何気に広告代理店出身のバリキャリかつ、留学経験ありの国際派でもあります。2017年に北区都議選でトップ当選した音喜多氏の後継。経済政策を重視する維新ではあるものの、弱者支援や多様性政策もバランスよく訴えます。

2020年の都議補選に出馬し、3位で落選。しかし、1位の自民は公明との相乗り、2位の立憲は共産との相乗りであり、もし当時相乗りが一切なかった場合、維新自力での得票という意味で、計算上では実質トップでした。

ただし、去年と情勢が異なります。昨年は「あたらしい党」の公認も受けておりましたが、今年はその公認がなくなり、支援勢力が弱まりました。それに昨年初夏は吉村大阪府知事フィーバーによる維新ブーストがありましたが、最近のポスターからは吉村府知事の顔が消えています。代わりに佐藤氏のポスターに入ってきたのは阿部氏です。日本維新の会は衆議院選東京12区挑戦予定の阿部司氏をセットで推しています。

1年間地道に活動を続けており、前回は名前と党の看板だけで勝負をしていたところはありますが、今回は政策の中身を浸透できているかも重要になってくるでしょう。リベラル政策、美人という理由で昨年の斉藤りえ氏に投票した有権者から票を取れるか、似た属性かつ支持層が重複する都民ファ候補者に票を奪われないかが、当落のカギとなります。維新には固定の支持者がいないため、風に大きく左右される可能性があり、4万票ぐらいで大勝する可能性も、2万票ぐらいで大敗する可能性もあります。なお、昨年の都知事選において、維新はオリンピック再延期派でした。

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【4】やまだ加奈子(自由民主党)予測順位3~4位
元ベテラン区議で、2020年の都議補選を制した現職の女性です。電気屋の娘と庶民派かつチャーミングな印象があり、住民からの好感度は高いです。国政与党との連携をし、幅広い政策を訴えます。道端ではソロでビラ配りをするなど、いまひとつ、ボランティアを駆使した組織活動ができていないように思われます。

前回は、公明党が相乗りした形で5万票を獲得しましたが、公明党の票を3万(2017年の都議選結果より)と仮定すると、5万-3万の2万票。自民党独力では当選ボーダーの3万票には足りていません。今回は前回味方だった公明党もライバルなのです。さらに、2021年は千代田区長選を皮切りに様々な地域の選挙で自民党候補の落選が多数発生している超逆風です。この状況でも、どこまでガッツを見せるのかが勝負となります。自由民主党は衆議院選東京比例挑戦予定の高木啓氏をセットで推しています。


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【5】林元まき(都民ファーストの会) 予測順位2~6位
留学経験あり、転職コンサル、若い女性という属性で維新の佐藤氏と完全に重複しているグローバル才女です。むしろ、都民ファの選定者が意図的に配置したと考えるのが妥当でしょう。TOEICの点数や留学先の世界大学ランキング、職務の長さ、政治活動の長さなど単純なスペック比較だと、佐藤氏に軍配があがりますが、25歳独身というフレッシュさで勝負にきています。

前回の都議補選では、天風いぶき氏が都民ファーストの会から立候補しました。当初は自民vs都民ファと言われた戦いも4位に沈みました。構図の問題以前に、直前に発表された落下傘候補であるため、明らかに準備不足でした。今回は選挙3か月前に満を持して、発表されました。

勝算があるとすれば、小池都知事の現地応援と五輪中止発表でしょう。昨年の北区都議補選と今年の千代田区長選で、都民ファ系候補者の当落を分けた要因の一つは、小池都知事の現地応援だと言われています。小池都知事の身体はひとつであり、40人以上の都民ファ候補がいる中、どこまで北区に足を運ぶか不明ですが、もしも頻繁に足を運ぶようであれば、当選の可能性は大幅に上がります。ただ、何度も足を運ぶというのは基本的に、あと一押しと競っている場合であり、自力で一定数の支持を獲得するのが前提となります。また、世論調査では2021年夏に五輪開催を反対する意見が、7割以上となります。明確に民意が出ている中、小池都知事がこれを利用しないとは考えづらいです。

北区には都民ファーストの会の区議・山中りえ子氏がおり、一緒に活動する機会が多いでしょう。また、去年と違って都知事選がないため、二連ポスターは、都民ファ代表ではあるものの知名度が高くない荒木氏とではなく、小池都知事とというのが追い風ですね。

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【6】既成政党を支持しない党(実質N党)系 候補5~6位
元参議院議員、Youtuberの活動家、立花孝志氏が率いる政党。かつては「NHKから国民を守る党」でしたが、5月時点では「NHK受信料を支払わない方法を教える党」という党名になっております。また、昨年夏には「ホリエモン新党」を同時並列に立ち上げて、しんどうかな候補を北区都議補選に擁立しました。近日中に「NHK受信料を支払わない方法を教える党」という党名は(※5月10日現在)「既成政党を支持しない党」という党名に変わる予定です。

前回の都議補選でわざわざ北区に擁立してきたことを考えると、今回も立花氏関連の候補者が出てくる可能性があります。当選の可能性は低くとも、次期衆議院選の比例票の掘り起こしと、2023年に北区区議選に備えた顔見せと考えれば、出馬させる意義はあります。次期北区区議選に挑戦予定の方は末永ゆかり氏です。2019年の参議院選にN国党から愛知で出馬。2020年末、N党浜田参議院議員の秘書を始め、ブログも始める等、活動を本格化しております。末永氏がでるのか、別途探しているのか、はたまた出馬見送りかは不明ですが、続報が待たれます。

なお、現NHK党には北区区議がおりません。以前は、みつき慎太郎氏が所属しておりましたが、都議補選の「アベノマスクブラ」ポスターの炎上で、クレームを一手に引き受けた心労で、離党してしまいました。みつき氏は、今は国民民主党に所属して、活動をしている模様です。

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そんな感じで順当にいけば、以下のようになります。
共産=公明>維新=自民>都F>支持なし

なお、小池都知事が6月上旬にオリンピック中止の第一声を叫び、北区へ選挙応援に何度も来るようであれば、以下のように変わります。
共産=都F=公明>自民>維新>支持なし