女もすなる「男女差別に関するSNSへの投稿」といふものを男もしてみむとするなり。
昨今のSNSで、少なくとも私の周りのユーザーは、オリンピックの森元会長の女性蔑視発言問題あたりの時期から、男女差別に対する投稿が明らかに増えています。一部の女性は怒りのコメントを、そして一部の男性は困惑したコメントを投稿していますね。

2020年の世界経済フォーラムによる男女平等ランキングでは、日本は153か国中、121位。この評価項目で日本の順位を下げた要因は、国会議員、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)等、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で女性の数が少ないことが挙げられています。一部、医大の入学試験で女性が意図的に過小評価されていたというニュースも問題になりました。海外に行くとNHKドラマ「おしん」の影響により、日本人女性は虐げられているというイメージを持っている人も少なくありません。

では、日本は男性天国であり、女性にとっては地獄なのかということです。

自殺令和2年

この自殺統計は、警察庁が発表した数値です。令和2年は、サービス業に従事している女性が経済的に追い詰められ、女性の自殺数が増加したという見出しでニュースが報道されましたが、ファクトとして、コロナ禍であったとしても男性の方が女性の2倍死んでいます。厚生労働省によるとこれは日本だけでの話ではなく、世界各国でも、男性の方が女性より自殺しやすい傾向にあります。

令和元年中における自殺の状況

なお、人類全体の傾向として女性の方が忍耐強いというのはあるのかもしれませんが、上記表のとおり、警視庁の「令和元年中における自殺の状況」によると、経済問題・勤務問題が男性の自殺数を跳ね上げているのは明らかであり、社会や会社、家計に責任を持つ男性であるほど、生きるのに耐えられない程の苦痛を強いられている状況です。良くも悪くも男性がトップに躍り出て、社会のあちらこちらから集中砲火を浴びて倒れるというのが日本という国なのですね。

女性に政治家や管理職に少ない、青天井があるとか言われる昨今ですが、上記の自殺状況を踏まえたうえでも、女性が自らリーダーとなって責任を負い、清濁併せのんで力強く生きていかなければ、日本に男女平等は訪れないでしょう。ただ、ぶっちゃけ言いますと、そういう社会はしんどいです。そういう社会で既に男性はボロボロ死んでいる状況であり、男性ですら生きづらい。わきまえない女性がそこに参戦しても更に自殺者を増やすだけになります。

男女差別だ、男の既得権益だ、女性の社会進出だとか言う前に、抜本的に社会の問題を解決しなければなりません。じゃあ、具体的にどうすれば良いかといえば、リーダーや管理者の負担を減らしてあげることだと思います。つまるところ、手厳しい言い方をすれば、リーダーや管理者以外のヒラであっても責任意識を強く持った行動をし、それに見合った報酬を得ることです。応援活動をしたい、支えてあげたい、手伝いたい、アドバイスはしてあげたいじゃなくて、責任をもってリーダーの片腕になるといった人が世の中に増えることこそ、世の中がもう少し生きやすくなるのだと思います。(あ、念のためにもう1回言いますが「報酬」は忘れないでね。)


もう少しミクロな視点でいえば、男女共働き世帯の家庭。夫が妻の家事を「手伝う」じゃなくて役割を分担して「一緒にやる」こと、妻が男性を「支えてあげる」じゃなくて仕事も「一緒の目線になる」ことが、立派な男女平等コミュニティを作るひとつのカギとなります。もちろん女性蔑視問題とかセクハラ問題とかは同時並行で対応するとして、頑張る人達が生きやすい社会の中で、女性が「自ら」リーダーになる社会こそが大事ではないでしょうか?