2021年を占う前に、昨年の時点で2020年を占った結果の反省をしたいと思います。非常に申し訳ないことにコロナを全く予測出来ていなかったので、昨年高らかに書いた内容について、外れている部分も結構あります。当たっている部分と外れている部分、しっかり精査させて頂きます。


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【1】伝統のリバイバル

2020年東京オリンピックが開催され、外国人が沢山やってくることは自明の摂理です。そして、彼ははるばると日本へ来たのですから、当然、スポーツ以外のものにも関心を持ち、観光していこうとするでしょう。そういった意味からも、和テイストのもの、伝統的なものブームとなり、店先に並ぶことが予測されます。日本国内は生半可な西洋かぶれになるよりも寧ろ、日本とは何ぞやと問う機会は増えることでしょう。また、実用性のあるものは尚更良し。
コロナでオリンピックがそもそも開催されなかった訳ですが、そこを除けば結構当たっていると思います。和テイストのものが大流行ですね。海外渡航制限の中、Go To キャンペーンでの国内旅行推奨、そして、何といっても「鬼滅の刃」の驚異的なムーブメントです。大正時代の日本を舞台に刀を持った主人公が鬼を倒すストーリー。公開より10日間での興行収入100億円突破し、日本で上映された映画の中で最も速い日数となりました。

【2】様々なインフラや施設の完成

オリンピックに合わせて、一番動きが激しかったものは建築業界かもしれません。様々なスポーツ関連施設、渋谷駅周辺の開発、高輪ゲートウェイ駅の暫定開業、原宿へのIKEAの進出など商業施設、大型ホテルなどの完成ラッシュです。2022年ぐらいまでは引き続き建築業界は活発だと言われていますが、ひとつのピークを越えることとなります。
コロナの影響はあったにせよ、着々と予定されていた、大きな箱ものは完成していきました。特に渋谷駅周辺の開発で、東急エリアは閑古鳥が鳴いていますが、ミヤシタパーク(宮下公園)はコロナ禍でも傍から見た限りでは栄えており、施設の完成による経済効果も出てきました。


【3】政権交代の可能性

衆議院選がいつ行われるかは政界で緊張が走っている昨今です。野党の不人気の機運が変わらないので自民党政権は続くのでしょうが、選挙結果を踏まえた新内閣はたとえ安倍総理が総理を続投したとしても盤石とはいえないでしょう。
また、都知事選ですが、前回は圧勝した小池知事も今回は苦戦を強いられる可能性は高くなります。当落は微妙なところですが、少なくとも、2021年の都議選にて都民ファーストの会の都議たちに影響を与えるぐらいのダメージは受ける筈です。

安倍総理が辞任し、安倍路線を継承する菅内閣が誕生。自民党政権という意味では続いていますね。支持率は高いものの、複数の選挙アナリストの分析では、今、もし衆議院選挙を行った場合、自民党は微減すると予測されています。(減った分だけ、維新が比例で増えるらしい・・・)

小池都知事については、都知事選は圧勝でしたね。2位、3位、4位をひっくるめても勝てない、圧倒的な差でした。この予測は大外れでした。申し訳ございません。一方で、同日に東京都北区で行われた都議補選では、都民ファーストの会は惨敗しました。小池都知事人気は都民ファーストの会支持とは全く相関性が無いことが証明され、2021年に都議選が控えている都民ファーストの会の現職都議は危機的な状況であることが顕わになりました。


【4】最高潮ということ、つまりは終わりの始まり

日本の大企業は2020年東京オリンピックを成功させるために、またはその成功の機運にあやかる形で、ここ数年の経済活動を行ってきました。そのオリンピックが華々しく開催され、閉幕するということは、ひとつの山を超え、大きな目標が消えたということを意味します。消費税増税後の反動もポイント還元等の対策によって、まだそこまでダメージを受けてはいない時期ですが、ここから先は下り坂。人口減の本格化に伴い、じわじわと景気悪化のダメージが効いてくることでしょう。
人口減少を馬鹿にしてはいけません。数十年後には労働人口が急激に減ることで、地方都市は消滅し、企業は技術革新に頼らない限り、サービスを縮小しながら戦わざるを得なくなります。そして、韓国や中国の経済悪化の影響も少なからず受けそうですね。
景気の最高潮は、今年の年明けあたりまでであり、そこから日経平均株価が3月ごろにガツンと落ちています。厳密にいえば、ここ数年のピークは2018年なのですが、今年の1月もそれに近い値を示しているので、ギリギリといえばギリギリですが1月ぐらいまでを最高潮として、それ以降は景気悪化に沈んでいます。そして、景気先行き不安からか、出産数も減っており、統計開始以来、今年は最低の出産数になりそうです。ただ、昨年の私の予測としては、オリンピックをトリガーと考えていたので、前提は外していますね。

【5】個人事業主の受難の年

山羊座というのは規律を慮る星座。景気が良いのは大企業などの大型組織だけになるかもしれません。企業の栄華とは裏腹に自由を求める個人事業主にとっては受難の始まりの年だといえます。
目に見えて予測されるのは消費税増税に伴っての軽減税率の影響。基本的には税率10%だけど、食品や一部の生活必需品は消費税8%に据え置きという制度です。これが曲者で、企業が個人事業主と取引する場合、取引内容によって税率が変わるためインボイスという書類の発行を求めらる場合があります。ただ、一部の個人事業主(売り上げが少ない免税事業者など)はインボイスを発行することができません。つまり、企業との取引ができなくなるというリスクが潜んでおり、廃業が増えることもありえます。
景況感が大変ですね。受難の細かい要因は違っており、主たる要因は当然コロナなのですが、個人事業主や中小企業にとっては試練の年となりました。体力のある大企業はテレワークの導入などで、何とか形を整えようとしていますが、厳しいものは厳しいです。


結論としては、細かい部分は全てコロナに持っていかれましたが、それでも大まかな方向性としては意外とあっているかなというものでした。ただ、やはり、コロナという超重要ファクターを見ずに論を進めているのは、やはり苦しいというのは否定できませんね。精進します。