最近、私のSNSで繋がっている何人かが占いを勉強し始めているっぽい動きがあります。私は占いは実学だと思っている節があるので、世の中をうまく生き抜く手法のひとつとして占いをうまく用いることには賛成です。ただ、学ぶ目的が、職業の選択肢として、もしくは副業の選択肢としての占いの場合、この大不況下においては、あまり賛同しません。

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占いって、不安な人がするものじゃないの?コロナの大不況で不安な人が増えているんじゃないの?と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、実は占いはそれほど不況に強い仕事ではないのです。

【1】個人の悩みは仕事だけではない
業界全体を見渡してみて、一般的な占いのお客さんは、大抵女性。大体は人間関係、特に恋愛関係の悩み。特に商売相手として、もっとも太い悩み事は不倫相談です。そして、仕事で本気で悩むのは、女性より男性が多い訳ですが、男性で占いに頼ろうとするのは中々のレアケースです。
そういった意味では「不況下」において困っている人が占いに来ることは、そこまでアテにできません。むしろ、生活に切羽詰まって、生活費以外を切り捨てるとすると「占い費」も削られる対象になる可能性もあり、占い業界も不況下ではダメージを受けます。

まあ、私がプロを名乗っていたときは、不倫の悩みに特化しているとは触れ回りませんでしたので、満遍なくいろんな悩みを持つお客さんの割合が高く、結果的に商売下手だった訳ですがね。



【2】本当に儲かる占い師は個人客だけではない
テレビやらネットで有名な占い師って、個人客を鑑定しているイメージってあるでしょうか?ゲッターズ氏しかり、鏡氏しかり、細木氏しかり、お店やらで細々と個人客相手に占っているイメージは無いと思います。

では、どうやって稼いでいるかといえば、ブランドを売るなどして法人取引をしているのです。言い方を変えるとするならば、よほどうまくやらない限り、法人とかかわりが無いと、占いで生計を立てられるほどの収益は難しいということでもあります。その法人というのは、占い関係ビジネスの会社もありますが、占いとは関係の無い一般企業とタイアップして人寄せパンダもとい広告塔となる場合もあります。そして、不況下において、真っ先に削られるのは広告費と人件費。タイアップ企画での収入は大幅に減るでしょう。


【3】職業占い師は人生最後の選択肢
上記のことから、不況下において職業として占い師することはお勧めしないのですが、不況じゃなくても占い師はお勧めしません。するにしても、晩年の小遣い稼ぎに留めるべきです。というのも、この職業は履歴書を間違いなく汚します。たとえ、本人が占いを勉強修行して、世の中に誠心誠意つくしたとしても、言っていることが真実であったとしても、世の中の一定層から眉をひそめられます。人生の可能性を狭めます。




おとなりの宗教業界では神道の神主ですら副業をしなければならない時代です。占い師を人生最後の仕事として全身全霊を捧げる覚悟があれば良いのですが、生計を立てるのが難しい占い業界で何年も生き延びるには、覚悟は迫られるでしょう。副業であれば、そこまでとは言いませんが、不況下ではそれなりに頑張る必要があるのと、履歴書を汚さない程度に距離感を保つ必要はありますな。あまり深入りせず、電話占いを「電話での接客業」と曖昧にごまかせる程度にとか。そもそも、どの仕事でも「うちの業界は大変だぞ」と大抵は言うものですが。。。

まあ、占いは、「占いでもって世の中の人々を救う」という崇高な目的でもない限り、自分と身近な人の幸福追求と、これはと思う人をボランティアで助けるあたりが一番気楽な付き合い方ですけどもね。