発売から1週間たって、『ポケットモンスター ソード&シールド』(買ったのはシールドだけだけど)をようやくクリアしたので、その感想を徒然と書いていきたいと思います。

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【1】ジム戦推しと鮮明に描かれるガラルの世界
前世代「サン&ムーン」では、舞台がアローラ地方(モデルがハワイ諸島)ということもあり、良くも悪くも田舎の大らかさ感が強く、ポケモンで御馴染みのジムというものが存在しませんでした。その反動からか、今作ではやたらとジム推しなのです。
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今回はイギリスをモデルとしたガラル地方が舞台です。イギリスといえば、フットボール、産業革命発祥の国、バイキングをルーツとする、ストーンヘンジ、ビッグベンなどが有名ですが、そういったイメージがあちらこちらに反映されております。とりわけ、フットボール王国イングランドをモチーフにしているためか、ジムはまるでサッカースタジアムのような情況であり、BGMに交じり観客の声援の中で、ハイテンションなバトルを期待できます。また、アニメとの整合性を取るためかは分かりませんが、ポケモンリーグでは四天王という存在が無くなり、トーナメント形式となりました。大観衆の声援の前でポケモンリーグのバトルをすることとなります。これは中々アツいです!

ポケモンは日本発祥のゲーム。ラグビーワールドカップや翌年のオリンピックなどスポーツに注目が集まる中、スポーティーなイメージと掛け合われるタイミングとしては中々のものです。魔術師的に欲を言えば、ケルト的な要素がもう少しあれば完璧(まあ、魔術師というニックネームのジムリーダーはいますが)。


【2】面倒くさいシステムなどは諸々廃止&クリアしやすい安心設計
RPG全般によくある批判で「お使いゲー」という言葉があります。「この道の先に進めたければ、どこどこのダンジョンにあるアイテムを取ってこい」みたいなヤツですね。剣盾には、そういうイベントがかなり少ないです。基本的には、ジムを勝ち進んでポケモンリーグで優勝することを目的にストイックにストーリーが進んでいきます。寄り道らしい寄り道といえば、「ワイルドエリア」と呼ばれる広いフィールドがあり、沢山の種類の野生ポケモンを捕まえられるですが、ジムバッチの数によって捕獲できるポケモンのレベルに制限があり、むしろ寄り道を愉しむために先に進まざるを得ません。

先に進めることについても、ジム戦も歴代に比べるとそんなに難易度は高くないようです。何故ならば、野生ポケモンのレベルが全般的に高く、同じエリアにいるトレーナーのポケモンより、レベルが高いことが多いのです。さらに、各ポケモンセンターには技を無料で思い出させてくれる人がいます。つまりは、捕まえたてのポケモンの技を軽くカスタマイズすれば、ほぼ即戦力になるのです。ストーリーを進めるというだけであるならば、レベルアップさせるというRPG特有の修行も必要ではありません。

あとまあ、ポケモンのバトルって、リアル対人戦では補助技を適切に使用しなければ勝てないほど複雑で奥深いのですが、キョダイマックスというシステムが取り入れらることによって、敵の攻撃が単調化されるという事態も発生しており、ストーリーを進めるだけであるならば難易度はむしろ低いです。


【3】グローバルな期待を背負い、様々な配慮をしている
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上記の画像は、ゲーム開始直後の主人公の顔と言語の選択画面です。これだけでも人種と言語に配慮し、様々な人が遊ぶことを想定していますのが分かるかと思います。

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それとジムリーダーや博士、チャンピオンなどの主要キャラにも様々な肌の色がいるのが分かります。実のところ、ここまでは、第5世代以降(ブラック&ホワイト、X&Y、サン&ムーン)から既に定着していました。

今作では、さらにもっと多様な配慮が働いています。
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 「お母さん」属性の人がジムリーダーです。息子は既に大分大きいのですがね。働くママさんが活躍する世相が反映されたものだと思います。さらに、主人公のライバル的な存在の一人(男)が、かわいい系やピンク色のポケモンを多用しているというところに、性に対するイメージの押し付けからの解放を意図しているようにも思われます。



以上のように、世相を丁寧に取り込んでいる印象と共に、非常に快適にポケモンの世界を愉しめたというのが今作の感想です。それと30歳を超えて、ポケモンの世界を旅して思ったのは「見知らぬ主人公に無償でアイテムをくれるモブキャラ達の気持ちが分かった」ということ。10歳前後の少年少女がチャンピオンを目指すと修行の一人旅に出ている訳ですよ。こんな志ある若者を応援せずにはいられようか?