休み明けなどで、ここ数年よくコラムで登場するのは「学校に行きたくなければ行かなくてもいいんだよ」「無理しないで」という意見です。学校に限らず、会社でも仲間うちのコミュニティでも「逃げる」「いつでも辞められる」という選択肢を持つことは、心の余裕を持つことにも繋がるので確かに重要なこと。ただ、逃げることのデメリットについて、明らかに軽視しすぎでしょう。このデメリットを無視して、安易に「易き」に誘導するのはいかがなものかと思います。という訳で、学校から逃げることのデメリットについて、まとめてみました。

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【1】学校は不得意を克服するための場である
休み明けだから学校に行きたくないのであって、辞めたいまではいかない人は多いかもしれませんが、ここは一度、逃げること辞めることについても考えてみましょう。

学校と私塾の大きな違いのひとつは、辞めることのハードルの高さにあるでしょう。塾なら何となく合わないで辞めることはありがちですが、学校はそこまで気軽に辞めるという社会的風潮がありません。それが良いか悪いかは別として、簡単に辞められないということは、目の前にある課題に対してじっくりと向きあう時間があるということです。学校での課題というのは、学習内容であったりと人間関係であったりと多岐に渡りますが、基本的には学校に入る前にはクリアできなかった物事でしょう。多少、辛い思いをしても、修行して乗り越えていくことこそが学校の意義だと言えます。

得意なことで生きていく時代に、苦手なものを克服することに意義があるかと問われれば、少なくとも子どもの時期であれば意義はあると思います。不得意なことを得意にすることによって、むしろ武器に化けることもあります。様々な可能性を試さずに、ちょっと手を付けただけで、これは苦手だから一生関わりたくないだなんて、様々な可能性を不意にするに等しい行為です。長い人生、子どものときに学んだことが、いつどのタイミングで役にたつか分からないのですよ。

まあ、個人的には学校での学習内容を完璧に理解している人がいるならば飛び級は認めるべきだと思います。あと、長期間、いじめ等同じ人間関係で悩んでいる場合は転校などの措置は考えるべきでしょう。



【2】普通と違うのはしんどい
現代の日本社会において、学校に行かなくなるというのは、大多数の流れから外れることとなります。この流れから外れる行為そのものは、国民の義務である「大人が子どもに教育を受けさせる義務」を大人が果たせなくなる以外、後ろめたい行為ではありません。別に教育機関は学校に限らない訳ですから。

ただ、普通と違う道を歩むというのは、それなりにしんどいです。やりたいことがある人(普通はやりたいことがある人の方が珍しいですが)はロールモデルを探すか、自分自身で道を切り開かなければなりません。また、やりたいことが無い人は、あてもなくさ迷うか、何もしないかです。普通と違う道を選んだ時点で全てが自己責任とまでは言いませんが、決してそれが楽な道ではないことを肝に銘じるべきでしょう。


 
【3】休めば休むほど、復帰が難しくなる
学校を辞めるというのは思い切りが良すぎる話ですが、数日間休むという場合ならばどうでしょうか?

ところでですが、中学校のとき70点ばかりとっていた人(学習理解度が70%)が、高校入学以降70点を取れるでしょうか?中学校で学んだ基礎学力の上に高校での学ぶことが成り立っている訳で、高校時代はもっと点数が低くなることでしょう。暴論で言えば、70%×70%=49%ぐらいになることすらありえます。勉強で落ちこぼれる人は、どこかで躓いて、それを放置し、積み重ねていった結果なのだと言えます。

それは、年単位でなく、日単位でも同じです。1日休むだけで、学習に響くインパクトは意外と馬鹿にできません。もちろん、小中学校では、授業中に何度も復習の機会を与えてくれることが多いですが、遅れを取り戻す努力は必要となります。より高度な学習であればもっと復帰の難易度は高くなります。例えば、私は職業訓練校でプログラミングを学びましたが1日だけ休んだところ、その後数日間、授業で言われたことが頭に入らないレベルにまでなったことがあります。

それでも、体調不良で数日休むとか、復帰することを前提とした時期の目安があるならば、まだ良いのですが、そうでなければ休まないか、休むにしても1日だけと固く心に決めるべきでしょう。人間、堕ちていくのは、流れに身を委ねるだけでいいので案外楽ですが、そこから復帰する際が本当にしんどいです。鬱での自殺ですら、どちらかといえば、堕ちていく時期よりも回復期に多いとされています。




最後にスピリチュアル的な話でも。私が占い師をしていたとき、学校を辞めたいではなく、会社を辞めたいという人は結構いました。ただ、そう言っている人は、その時期たまたま運が悪い相が固まっていたということがあります。そういう時期は、判断力が鈍っていますし、その時期に決断して辞めても次の転職もうまくいかないでしょう。卒業とか任期切れがない物事を辞めるならば、本当は調子が良いときにこそ辞めるべきだと思います。運が悪い時期は、確かにすぐに環境を変えた方が良いケースもありますが、低燃費状態でほそぼそやり過ごして勝機を伺う方が良いケースが多いです。