プロ占い師を辞めた今でも月に数人、鑑定依頼が来るので、リアル友人もしくは以前のお得意さん限定で占って経験を重ねてます。営利目的な意図はなく、割と趣味・ボランティア・研究(人体実験)みたいな感覚でやらせてもらってます。

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そんな私ですが、今現在、占いそのものに対して、どう考えているのか、まとめてみました。

占いは統計学だとおっしゃってくれる人はいるのですが、私の勉強不足かもしれませんが、統計的なデータって、かなりの専門書でもない限り、あまりお目にかかれません。いや、西洋占星術ではなく少なくとも西洋占星学では学術的アプローチもあるにはあるんですよ。ただ 、大半の占い師たちは神話や言い伝え、迷信の解釈に力を入れることはあっても、統計を取るといった科学的姿勢に欠けるのですよ。残念ながら、占いは科学とは断言できない場合が多いと言えます。もしくは科学を自分たちの占術にこじつけて論理の整合性をとろうとするということもありますね。タロットはユング心理学(今の心理学では主流とはいえない)でいう深層心理と関係があると言われることもありますが、その論理を突っ込んでいくといささか弱い。ガッチガッチの学者から言わせれば、迷信の類に分類されてしまうでしょう。

宗教も同じですね。統計に基づいたデータ、そして、再現性が乏しい。まあ、宗教と占いは、探究者に運命に対する自由意志が或る程度委ねられるか否かで、異なるのですが。

現代科学的ではないとはいえ、宗教でも古い占術でも、万物の事象に理由を見出そうと、それなりに世界を探究し、多くの人に納得のできるように論理だてたということでは、評価できる物語だといえます。実際、星占いと天文学がごっちゃになっていた時代では、例えば古代エジプトではナイル川の洪水の時期を予測するために、学者たちは一生懸命に天空と現実の相関性を研究した訳ですよ。未来予測を外すと、全てが水に流されるのですから、必死です。そういった意味では、まったくの出鱈目だと言い切れない場合も多く、多少は先人の知恵が残っている場合もあります。これらをまとめると、占いというのは、全肯定することも全否定することも難しい存在なのです。


そんな存在に対し、自らプロを名乗った時期もあり、今でも趣味で継続している私。どのように向かい合っているかといえば、基本的には「理性的に考えて結論が出ないとき」に頼るというスタンスです。つまり、考えても行動指針が何も浮かばない、考えるための材料が不足していて理性的判断が下せないというとき使います。

コンパスも電波もなくノーヒントで迷路内に置いてけぼりにされたとき、むやみやたらに歩き回るよりも、右手を壁にくっつけながら歩くと同じ道を何度も通らなくて済むみたいな最低限の指針はあった方がマシです。占いというのは、そういったノーヒント下のおける最低限の指針みたいなものなのです。実用的な迷信としてうまく付き合っていくのが、良いのだと思っております。100%ではないものの、それで当たっていることの方が多いので、実用的な迷信という扱いが丁度良いのです。


ちなみに霊感占い師の場合は、また話が違ってきますので、あしからず。