NPO法人奔流中国の旅は、グレートキャラバンやモンゴル乗馬キャラバン等、中国内蒙古自治区の草原をひたすらに馬で駆け抜けるマニアックかつストイックなツアーです。僅か1,2週間の体験ですが、あまりにもインパクトが強く、若者の生き方や考え方を大きく捻じ曲げることがあります。

モンゴル乗馬キャラバン2007-02

モンゴルの草原の奥地は、何もありません。電気や水は少なく、娯楽は存在しないし、wifiも飛んでいません。日の射している夏の日中だけは異様に暑く、それ以外は凍てつく厳しい気候です。映像を撮る関係上、草原に一人ポツンと残っていたことがありますが、もし誰も戻ってこなかったら、自分、ここで死ぬんだろうなと絶望に近い気分を味わう程です。

ただ、そんな環境でもキャラバン隊で訪れることにより、状況が一変します。キャラバンには馬がいます。道を切り開くことができ、あの山を今日中に越えられるという希望と自由が生まれます。キャラバンには仲間がいます。共に知恵や技術を出し合い、どのように楽しく快適に過ごすか自ら考え行動します。この時に得た、想いやインスピレーションが魂の糧となるのです。



『シラムリンの記憶 (モンゴル乗馬キャラバンPV) 』 約6分
2007年のキャラバンツアーにて、参加者が感じた想いをまとめたものです。



この動画を撮影してから7年。このときの参加者の今を列挙してみましょう。

・大手企業に勤め、文字通り、世界をまたにかけて活躍し続けている人。

・地銀を辞めて、農業に0からチャレンジし、農協に依存しない経営を模索している人。
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・日本の大手コンサルを辞めて、東ティモールの発展に尽くしている人。
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他にも挙げればきりがありませんが、凄かったり、変だけど面白いと思えたりするような生き方をしている参加者は沢山います。ただ、ここで感じた自由をはき違え、転落人生を歩む人もたまにはいます。私と一緒のツアーに参加した人ではないですが、例えば、このように。

・帰国後にモンゴル衣装を着るようになり、日本の窮屈さを感じて大学を辞めてしまった人。

中退後の彼は音信不通です。奔流企画者の張宇氏ですら、「キャンパス内の自由」については肯定的に評価しており、中退は推奨はしておりません。感じたままに行動するのではなく、感じたことを基に考えて行動することが大事なのでしょう。


なお、私もこの旅には直接的に大きな影響を受けております。この映像の一部を社長面接の際に見せて、「どんな厳しい環境でも、映像を作ることができます」みたいな話をしたら、その会社に勤めることとなり、入社3年目に北京への出向をすることとなりました。その打診の際に、当時の社長の一言目は「第2の故郷が近くなるね」。