今さらながら、しみけん氏とはあちゅう氏の事実婚報道について思いを馳せてみました。この報道を聞いて率直に思ったのは、良くも悪くもお似合いだなということでした。

私としては、はあちゅう氏を美人だとは思いますが、だからといって付き合える勇気はありません。本当かどうかは知らんですけど、付き合った元彼氏を徹底的に自著でこき下ろしている訳です。付き合ったが最後、何を暴露されるのか予測がつきません。そういった意味ではナイーブな姿を全世界に既に曝け出しているAV男優のしみけん氏は、釣り合うように感じられます。

HOTEL86_koibitorouka20150220232157_TP_V


しかし、そんな彼女も、何でもかんでも暴露するという訳では無く、事実婚報道をするまでは、付き合っている様子を隠し通しておりました。当たり前といえば当たり前なのですが、人間には書けない部分もあるのです。性に関する生々しい実態の暴露を生業とする人間であっても、自分のリアルタイムの恋は、大声で語れないのです。

別にこれは「はあちゅう氏のリアルタイムの恋」に限ったことではなく、はあちゅう氏ではなくとも、話題が恋とかゴシップでなくとも、「リアルタイム」のものは語りづらいのではないかと思われます。何故リアルタイムの出来事は書きづらいかということを、整理してみましょう。

【1】方向性が定まっていないから

特に恋愛だと、そもそも自分は相手のことが本当に好きなのか?という疑念に駆られる瞬間というのは、時折あることでしょう。あるときは超ラブラブで幸せ―ということもあれば、その数時間後には喧嘩して別れてやると腹を立てることもあります。気持ちが安定せず、文章(ポエム)に書いて残してもすぐに撤回したくなります。

何かの集団や組織でやるときでもそうです。関係者で同意を集め(社内でプロジェクトの決済がおり)、告知の仕方が決まらない限りにおいては、「〇〇チーム(社)として、●●をします」と大々的に告知できません。同意が無いまま突っ走ると、後で撤回する可能性が高くなり、組織の信頼が失墜します。

【2】ライバルに出し抜かれるから

情報戦というのは大事です。特にこれはビジネスにおいて顕著ですが、競合がどんな技術を持って、どんな研究を進めていて、いつ頃リリースし、どのような営業戦略を考えているのか。そのような重要な情報は、リアルタイムでペラペラ語るとなると、競合は対策を打ってくるでしょう。場合によっては、研究を横取りされて、先に特許を取られてしまう可能性もあります。特許や発表内容を奪われるということは、それまで先行投資してきた研究開発費や時間を一気に無駄にするのと等しい訳です。

【3】様々な人に干渉されるから

「観察者効果」という言葉があります。科学用語ですが、観察をするとそれだけで観察される側に影響を与えるということです。例えば学校の授業参観などでは、親が見に来るというそれだけで、教師も児童も緊張してしまいますよね。

情報を発信するということは、観察者を増やすということです。観察者に観察されることで、何かしら影響を受けます。それが終わった後の祭りならば影響は薄いですが、真っ只中の事柄だったらどうでしょう。よほどの鋼のメンタルを持っていない限り、観察者がただ存在するというだけで、何らかの影響を受けます。それは情報発信の為に自ら情報を整形することでやっていることがブレるということもありますし、観察者からの助言やら悪意のあるコメントで軌道修正が必要になることもあるでしょう。

【4】結果に言い訳ができない

何かにチャレンジして失敗した場合、後からコメントを発表するときは、とりあえず言い訳は考え付きます。しかし、チャレンジしている最中というのは、最終的な成功なり幸せを目標としている訳であって、全体の流れとしてはポジティブな姿勢を表明しないといけません。そうしないと周囲の助力を得るのは難しいのです。例えば、愛の告白だって「絶対に幸せにする!好きだ!」と「幸せにできるかどうかは分からないけど、好きだ」では、どちらが魅力的かは一目瞭然でしょう。

しかし、結果的に本当に失敗してしまった場合、そういったポジティブな宣言というのはウソとなってしまいます。情報として発信してしまった以上、取り繕うことはできません。これは宣言せずに秘密裏に進めていた時よりも社会的ダメージは大きいです。周囲の助力が必要ない場合は、リアルタイムの情報は無理に公開する必要は無いのです。




そんな訳で、リアルタイムの情報を発信するというのは、とてもセンシティブで、時には自滅をも招くリスクがあります。逆説的に言えば、だからこそ、物凄く貴重な情報であり、第三者にとってはエンターテイメントであり、価値があるのです。

実のところ、最近、私、このブログの文章執筆においてスランプです。時間もあるし、書くネタもあるといえばあるのですが、どうも筆が進まない。人に嫌われたくないとまでは考えていませんが、これを書くと自分で自分の首を絞めることになるとか、今書きたいことと将来書きたくなるであろうことに矛盾を生じることになりそうとか、そんな感じのことをよく考えてしまいます。そして、そういった悩みを伴う情報というのは、大抵がリアルタイムであるというのに気付いた次第なのです。