時々、何かしらのイベントの幹事側に立つ身としては、何故こんな面倒くさいことをしているのかと思うのですよ。幹事をすることのデメリットは次の通りです。

・逃げられない
・赤字のリスクと隣り合わせ
・調整の為のコミュニケーションが面倒
・その他、全体を見て、細かいところをケアする必要がある

dining-together-1842973_640


正直いえば、こんなことを引き受けるのは、正気の沙汰じゃないように思えます。では、なんでこんな面倒なことをやっているのでしょうか?ちなみに本記事のイベントの定義ですが、主に飲み会やパーティーを想定しているものの、お茶会、BBQ、趣味の範疇のライブ、セミナー、講演会、ゲーム大会など幅広くお考え下さい。

【1】上から命令されて仕方なく

会社の新入社員とか大学サークルの低学年とかが、先輩など上の立場の人に命令もしくは伝統という名の圧力をかけられて、組織のイベントや飲み会の幹事を引き受けるというパターンです。下っ端の雑用係と言っても過言ではなく、やっていて愉しいかどうかは、組織の雰囲気に寄るところが大きいでしょう。

ただ、良くも悪くも組織としての強制力が働きますので、日程さえ確定したら、イベントそのものが流れるというのは考えずらく、色々準備したものが無駄になりづらいと言えます。やると言ったらやる、ひとつのプロジェクトなのです。あと、立場が上の人には会費を高くする等の傾斜をつけて、自分は格安で飲み食いできるということもしやすいです。


【2】なんかそういう役割だから

仲間内で何となく飲み会を開いたり、遊ぼうとしたりするとき、何となく幹事になる人がいます。このメンツだったらそんなに手間がかからないし、他に動く人いないし、動くならさっさと動いてしまおうという発想の下、気軽に企画します。気軽な居酒屋呑み、宅呑み、お茶会、近隣をぶらぶら・・・といった類のイベントが多いです。

あくまでも身内限定で発揮されるスキルではありますが、こういう役割の人がいるおかげで仲間内のコミュニティが活性化するのです。一方で、特にクローズドなコミュニティでは参加者に強制参加のプレッシャーをかけていることもありますので、幹事は傲慢になってはいけません。

【3】別に一人でもやるつもりだけど?

ソロ充の人でも、たまには寂しいと感じるときがあります。プライベートで一人ででもやるつもりだけど、たまには誰か誘ってみるかといったノリで気まぐれな企画をします。良くも悪くも幹事は、イベント全体の趣旨を好きに決められる特権を持つのです。

ただし、こういうタイプの人が経験値が少ないまま幹事をすると、友達のような人達に声をかけたところで、中々人が集まりません。一人も集まらず、企画倒れになることもあるでしょう。「身内仲間内のイベントでは、まず、何人か親しい人やコアメンバーで日程をネゴし、それから、顔見知りレベルの人達に告知する」というノウハウを知らない、もしくは、それをやる気が無いということになります。

逆にある程度のカリスマ性を持っている人が、やりたいことをとことん楽しむといった趣旨のイベントを開く場合、それは非常に良い会合となるでしょう。

【4】プラットフォーム戦略を考えている

イベントでは無いですが、例えば、無料ブログサービスとかSNSというのは、別に運営会社が自分で面白いコンテンツを作っている訳ではありません。有名人や大勢の人が自発的に利用し、そこで面白いコンテンツを自発的に生産してくれるため、巡り巡って、それらがブログサービスやSNSのブランド力を高めてくれるのです。

場を提供し、そこに集まる人同士の化学反応を愉しみたい、或いは、化学反応で生じた価値を自分自身のブランド力に結び付けたいと考えるタイプの人もいます。自分のSNSを充実させたいという自己承認欲求、みんなが集まる飲食店とかシェアハウス経営をしたいという夢、ネットワークビジネスのカモを捕まえる生け簀を作りたいという野心、今は別に何も求めてないけど人が集まっていればそのうち何か自分の人生にトラブルが起きたとき助けてくれる人が何人かいるかもしれないという保険。何故、化学反応を求めるのか理由はひとそれぞれです。

ちなみに私が、NPOとかに顔を出す理由は、先ほど最後に挙げたいざというときの為です。無職経験をすると、見栄を張らずに顔見せられるコミュニティがあるのが、どれほどありがたいか身に染みて分かっております。

【5】人と繋がりやすい

世の中には雑談が苦手な人は沢山います。目の前の人に、何を話していいのか分からない、無理やり話したところで詰まらなそうにされる。そもそも、あの人に話かける理由が見当たらない。

幹事をする、もしくは幹事側に属するメリットとしては、全てのイベント参加者に対して話しかける理由があるということです。「会費は○円です」といった事務的な話から、「イベント楽しんでますか?」という参加者のケアに繋がるお声がけ。あとは、イベントの趣旨そのものは間違いなく共通の話題になる訳で、イベントの裏事情を知り尽くしている幹事は、やりようによっては一番話題の中心になることができます。

また、複数名幹事の場合は、幹事同士でコミュニケーションが盛んになります。一緒に問題解決を謀る訳なので、ただ飲み会で数分言葉を交わした以上の関係になることができるでしょう。言葉だけの口八丁さに惑わされず、実際に有言実行の人なのか見極められるので、本当に仲良くすべき人は誰なのかというがよく分かります。

【6】人の役に立ちたい

社会貢献とまでいかないかもしれませんが、人の役に立ちたいと思った人が、何かしらの団体やらコミュニティに所属します。そして、その団体の活動の一環として、集客イベント等を開くこととなり、結果的にその幹事をするというパターンです。

このタイプの人たちは、イベントが好きというのも多少はあるのでしょうが、それ以上に志と善意を大事にしている傾向があります。割合として性格的に一癖ある人が多いですが、同時に良い人が多いのも事実です。

【7】カードでお金

現金が急遽必要だけど、貯金が足りない。でも、クレジットカードの利用枠は残っている。そういうときこそ、飲み会です。参加者から現金を集めて、カード払いすると、手元には即席で数千円~数万円の現金が用意できます。おまけに、カードのポイントも溜まります。よく、街中で「カードでマネー」「ショッピング枠を現金化」とか看板を目にしますが、ああいったグレーなサービスを使わずとも、またキャッシングをしなくともよい訳ですな。もちろん、カードの支払い日には自分の口座に必要額を入金するのが前提ですので、調子に乗り過ぎないように注意です。




以上のように、幹事さんには様々な事情があります。まあ一般的に良心的な幹事であれば、次のようなことを考えながら、色々動いていると思うので、ノッてみればいいんじゃないかなと。
・スケジュールは早めに教えてくれるありがたいです
・ドタキャンはなるだけしないでください
・イベントを愉しんでください
・(あわよくば)仲間になりましょう