知人からの依頼とかあり、何だかんだで週一ぐらいのペースで占いに携わっております。
さて、先日、タロットを教えてほしいという依頼を受けました。大アルカナ22枚はある程度使えるようになったけど、小アルカナはカードが沢山あり過ぎてよく分からないとのこと。いや、そこはテキストでも買って読みながら覚えるべしと言うのが本音ですが、いきなり56枚全ての小アルカナカードを覚えなきゃと初心者にプレッシャーをかけるのも微妙かもしれません。という訳で、小アルカナの覚え方のコツをまとめてみたいと思います。

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まず、前提とするのは、小アルカナは記号と数字の掛け合わせであるということ。4つの記号と14の数字、トータル18個だけポイントを抑えれば、56枚全部一度に詰め込むよりかは楽だと思います。ちなみにこうして書くと、トランプみたいですけども、実際、タロットはトランプから派生したものです。クールドジュブランとか昔の偉い人がタロットエジプト起源説とか主張してますけど、あくまでもトランプ(プレイングカード)が先です。

【1】スートを覚えよう

ワンド、カップ、ソード、スペードの4つの記号の総称を「スート」と言います。そして、それぞれのカードはトランプでいう、クラブ、ハート、スペード、ダイヤに対応しているだけでなく、火、水、風、土の「四元素」に対応しています。最低限として次の表だけ、頭に叩き込んでください。

洋名 ワンド カップ ソード ペンタクルス
和名 聖杯 金貨
トランプ クラブ ハート スペード ダイヤ
元素
性質 荒々しい性格で熱血漢、短気で行動的、野心も強い。 優柔不断で臆病だが、おだやかで、相手の気持ちを考える。 情報戦に強く、超合理的、スピーディーで、情け容赦なし。 寡黙で持続力がある、倹約家、努力家、実益を取る。

性質と書いてありますが、それぞれの属性の特徴を擬人化したような感じです。「火ような人」と考えると、熱血漢とか、情熱の持ち主とかそんな感じのイメージとなります。「水のような人」だと、母なる海を思わせる包容力のある人とか、相手の感情を察して静かにウェットな雰囲気を醸し出すような人などがイメージできるでしょう。「風のような人」ですが、素早く動き回り、情報を運びます。またときには情報から合理的な判断をし、それはある種の残忍性を伴います。まあ、風以前に剣の名を冠していますからね。「土のような人」だと、安定感がありますね。場合によっては土から農業をイメージすることもあります。

この四元素は、テレビゲームやスマホゲームでありがちなヤツですね。興味ある人は、ギリシア・アラビア医学や錬金術師パラケルススあたりを調べてみればいいかと思います。


【2】数字を覚えよう

次に数字の意味を覚えておきましょう。セフィラ、数の意味については、カバラ哲学やオルフェウス=ピタゴラス教の話が複雑に絡んでいるので、この場では割愛します。「数の意味要約」だけ、とりあえず暗記です。多分、6~9あたりはイメージしづらいかもしれませんので無理にとは言いませんが、1~5・10は覚えてください。

数の意味要約 セフィラ 数の意味
1 始まり、スートの持つピュアな特性 ケテル 原始の数、それ自体で完結する
2 2つのものや対になるものの登場 コクマー それ自体から作用を起こし、対立・拮抗する
3 沢山の可能性が登場し、特性が強固になる ビナー その対立関係が調和される
4 既にあるものを維持し、保つ ケセッド 完全数の3より派生した、新たな1
5 安定した状態が崩れる、総じて悪い ゲプラー 完璧である10が2つに分離・対立した
6 見えない部分から調和を模索する ティファレト 1+2+3=1×2×3=6  完全数「3」の別表現
7 見えない部分がさらに活発化 ネツァク 1,4と同様の性格を持つ
8 見える部分の活発化 ホド 2,5と同様の性格を持つ
9 ひとつの結論が出る イエソド 3,6と同様の性格を持つ
10 より大きな結論に達する マルクト 始原の1

ちなみに1~10の数字のカードを「ヌーメラルカード(数札)」と呼びます。


【3】コートカードを覚えよう

英語で王宮のことをコート(court)と言うことがあります。タロットのペイジ(従者)、ナイト、クイーン、キングはいわば、王宮にいる人達であるため、「コートカード」と呼ばれています。老若男女の組み合わせなだけなので、こちらは覚えやすいです。人物的な特性を覚えてください。

カード名 人物
ペイジ 若者、若い女性
ナイト 若い男性
クイーン 貫録のある女性
キング 貫録のある男性

【4】組み合わせてみる

スートと数字を組み合わせて、イメージしてみましょう。例えば、以下のとおり。

「カップの2」。感情×対なる存在。感情を大事にする二人が出会うということです。ひょっとしたら、これは恋の予感を意味するのかもしれません。

「ワンドの3」。野心の炎×多数の存在。プラスの可能性が沢山現れることを意味します。

「ペンタクルスの4」。財産×安定。財産を強固に守ります。節約や貯金、セキュリティの強化を連想させます。

「ソードの10」。災厄×究極の状況。争いが激化し、死屍累々の戦場。小アルカナの中で最も禍々しいカードの一つです。

「ワンドのキング」。野心×貫録。その道を極め、堂々と王座に君臨する状況。特に仕事などで成功し、自尊心が高められる状態となるでしょう。

「カップのキング」。気持ちが分かる×貫録。豊かな人生経験故に、心に余裕がある状態。メンター的なおっさんの出現を予期しているかもしれないし、貴方が心の豊かな状態になるかもしれません。


・・・まあ、そんな感じです。いかがでしたでしょうか?


ついでに言えば、初心者が小アルカナを覚えたい場合は、ウエイト=ライダー版タロットをお勧めします。世界で一番有名なデッキとして、解説サイトは多いです。また、デッキによって、小アルカナはトランプみたいに、カップの10なら、文字通り、聖杯が10個だけ書かれているようなものもあるのですが、このウエイト=ライダー版の場合、聖杯の他に人物や背景が描かれており、絵の雰囲気から絵解きがしやすいです。ちなみに、ウエイト=ライダー版というのは、アーサー・エドワード・ウエイトという人が、ライダー社から発売させたタロットのため、そう呼ばれています。仮面ライダーとか、そういうのとは関係ありません。下のリンク先のタロットがまさにウエイト=ライダー版です。