「無職説明会リターンズ~なぜ無職になったのか?…そこに職がなかったから~」というイベントに行ってきました。3年前に「無職説明会」というイベントが行われ、そのときに登壇したメンバー+αが今回も登壇。無職の実態紹介に加えて、登壇者がこの3年間をどう過ごし、どう変わったのか?をテーマとしたトークライブの形式です。

三年前のレポートはこちら→無職説明会に参加してきた

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さて、今回は登壇者は6人いたのですが、大きく分けると彼らは2つのパターンに分類できるようでした。

・「不可抗力の無職」
トラブルなどで、致し方なく無職になってしまった者。生活にほとんどゆとりが無い。

・「選択的無職」
キャリア形成を考える上で、自ら無職を選択した者。無職生活をだらだらと過ごしながらも、自分でちょっと世の中に名を残したいと思っており、自立への過程の期間。貯金額が危うくなったときに就社という選択肢を考えることができる、そこが潮時。

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ただ、6人とも、今は会社員、自営業者、主婦などになっており、つまり元無職になっていました。無職から這い上がったツワモノだと言えます。では、どうやって無職から這い上がったのかといえば、
こういうイベントの登壇者となるだけあり、無職期間に全く何も活動していない訳では無かったというのが、その答えのようです。

例えば、今回新規登壇者の菊池良氏。今は超大手IT企業のリーマンですが、かつては高校中退で6年間の無職でした。彼は、「世界一即戦力の男」というネタサイトを作り、有名になることで、ベンチャー系企業に就社することに成功したのですが、たまたま一発当てた訳ではありません。彼はヒキニートをやっている間、部屋にこもって一日ネットをしていたと言います。それもただ漫然とやっていた訳では無く、他人のブログ5年分を一日がかりで一気読みするなど、何が面白いのか研究をしていました。そして、密かにブログを作り、アウトプットしていました。

他にも、新規登壇者の霜田明寛氏は今でこそ、ミスコン評論家として芸能人の文化人枠として活動しているものの、無職時代はミスコン関連のブログをひたすら読み漁っていたと言います。

持て余す時間を変態的に活用することが、何かの特殊スキルのタネとなる模様です。そして、インプットだけでなくアウトプットは非常に大事でして、普段地道にマニアックな情報を発していると、関連する事件が起きたときに、一気に時の人となれる可能性があるとのこと。少なくとも、お金は貰えなくても、アウトプットをし続けられる好きなことがあることは、非常に重要かもしれません。

また、一気に花開く機会が無くとも、面接のときに、自著を提出すると無職時代にも何かをやっていたという証明にもなるようです。


一方で、好きなことに対する基軸が無いというのは、良くない状態かもしれません。無職というのは、お金に悩まされます。金銭感覚が狂い、10万円でも大金だと思ってしまいます。社交的な人であれば、暇でしょと突発的に仕事の依頼が来ることも珍しくはありませんが、安い金額で買いたたかれる可能性があるのです。さらに問題なのは、それらは短期プロジェクトレベルの仕事であるということ。単に直近の現金不足をしのいだだけであり、長期的キャリアを見据えた際、何のプラスにもなっていないのです。軸足がないまま、雑用を重ねるだけで歳を取っていきます。登壇者たちは、そんな失敗談に話の花を咲かせるのでした。


とはいえ、直近のお金が無ければ、その先の未来もない訳で、アルバイトまでとは言わなくても、小遣い稼ぎぐらいはちょろちょろした方がいい訳です。東京で一人暮らしをする場合、ネットを使える等の文化的な生活を維持するには最低でも月13万円はかかりますので、それすら維持できなくなります。登壇者の人達の総意としては、無職になったからこそ、意識的に人と会わなければならないということでした。飲み会でも、急に友人から仕事を貰うことだってあるかもしれません。大道芸人とまではいかずともムードメーカーをしていれば、飯代をおごってくれることもあるかもしれません。


あと、一人でいると精神的に病むということがあります。先が見えない無職にとって、孤独は本当に精神に悪影響を与えます。シマヅ氏のこれに対する対抗策としては、本当にヤバいと思ったら病院、それか親に電話とのことでした。友人、親など、人との接点を絶ってはいけないのです。



・・・とまあ、このような感じで濃ゆい3時間のイベントが終わりました。今回の無職説明会は、これから無職を志す人には有益な内容だったと思います。私も無職経験者な訳ですが、彼らが言っていることは、下記のような形で概ね私の実体験にも当てはまるものがありますので。

・占いが一種の大道芸みたいな感じで、飲み会で自然とおひねりを貰ったところから、職業魔術師を始めようとした。

・当ブログで起業前から地道にアウトプットしていたため、起業後WEBでも集客ができた。

・無職期間中NPOとか社会関わることの手伝いをしていたため、就職の面接中に無職期間に対する厳しいツッコミはほとんどなかった。



無職って怠惰になろうとするとどこまでも怠惰になれます。昼過ぎに起きて、ボケっとしていたらいつの間にか夜になっていたというのは珍しくありません。ただ、そこから這い上がるには、人と意識的に会ったり、スキルを磨きつつ何らかのアウトプットをしたりと結構忙しくする必要はあるのです。



それにしても、登壇者6名も、私も元無職ということですが、無職をネタにするのは厳しくなってきたのかもしれません。自分は無職だと言い張っていても、2年も経つと新鮮味もネタ感も無くなるのです。

また、時代も数年前に比べれば無職アピールがトレンドから外れてきているようにも感じられます。無職は漫然と過ごそうとすると引きこもりがちになるなので、執筆とは相性が良いのですが、テキストのみの情報発信の価値は下がっています。きちんと価値を見出してくれる企業と縁が無ければ、クラウドワークスにあるようなごみのような作業価格の案件しかありつけません。

その代わりに今はイベントと絡むインフルエンサー、写真と絡むインスタグラマー、動画と絡むユーチューバーなどが登場しています。ただ、やはり結局は、企業と縁が無ければ大した収入に結びつかないのですがね。

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