6月1日は大学4年の就職活動解禁日です。まあ、実質、水面下での顔合わせは済んでいる訳なので、内定解禁日ということになるでしょう。新卒カードは有意義に活用していただきたいものです。

さてさて、私の経歴について話しましょう。私、社会人5年生(26歳)のときに会社都合退職となりました。とはいえ、海外赴任経験とか、リーダー経験とか、事業改革とか、色々やっていたので、正直なところ、転職活動には自信がありました。

という訳で、最初は余裕をこいて、海外旅行とか海外留学で自由を謳歌し、満足した後で転職活動を開始したのです。リクナビネクストに登録したところ、数々のエージェントからオファーが届き、超王手人材系とかコンサルとか、意識高い系であればテンション上がりそうな求人票を沢山貰いました。そして、実際、書類選考も面接も悪くない確率で突破という感じでしょうか。最初は割と順風満帆だったのです。

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しかし、志望度の高かった某企業の最終面接で落とされて以来、面接が急に怖くなりました。すると恐ろしいことに面接がまるで通過できなくなったのです。面接に怖気づいている様子は人事に一発でばれます。とある研修企業A社の面接では、1時間の予定時間だったはずが、面接開始後5分で「何か質問は?」と言われれる程です。

やがて、「書類でパスし、一次面接で落とされる 」という法則性が完全確立し、転職活動は、「交通費と時間を費やして、会社の選択肢を一つずつ無くしていく活動」へと化しました。こっちは「働かせてください」と個人情報をばらまき、向こうからは「次のステップに進めないことになりました」と返される展開に、本当に嫌気がしました。

誰かから「うちで働いても良い」と許可が出るのを待つよりも、もう自分で動いた方が早いと思うようにだんだんなりました。だから、起業しました。幸い、私には「占い」という人からお布施は貰える程度のスキルは持っていたので、それをカギに活動を開始したのです。とはいえ、本来、元々起業する気はありませんでした。自分の持っている占いスキルでどのように売れる仕組みを作るのか、いいアイディアが思い浮かばなかったのです。結局、安定して儲ける仕組みはできなかったので、起業してから1年半後、転職活動を開始しました。ついでに言うと、この時期には某法人相手の未払い金が結構な額で溜まっていました。


ここで、恐ろしい事実に直面します。書類通過率が格段に下がっているのです。起業して扱い辛い人材と思われたのかもしれませんし、占いなんて怪しい商売をしている人間はヤバいと思われたのかもしれません。もしくは、正社員という立場から結構な月日が経っていたのに加え、年齢も少し上がってポテンシャル採用の枠に当てはまらなくなってきたというのもあるでしょう。面接は2回か3回行きましたが、私の履歴書をよく確認せずにとりあえず呼んだみたいなスタンスで、敢え無く撃沈しました。

起業中の転職活動というのはキツイです。というのも、転職活動をしているということは、いずれは事業を畳む可能性が高いというもの。状況が芳しくなくても、対策をうったり、新規事業を考えたりするモチベーションが上がりません。結局自分が動かないと何も進まない、状況が変わらない訳で、つまるところ、自営業者の転職活動はジリ貧になるということです。これはどうしたものかと思っている最中、特に何をした訳でもありませんが、自分の本業が少し調子がよくなったので、転職活動は一旦保留にしました。


とはいえ、個人相手の売上は安定しているというにはまだまだ時間がかかりそうであり、更に法人相手からの未払いが膨れ上がってきたので、やっぱり本気で転職しようと思いました。活動を保留にした半年後の話です。


そこからは死に物狂いで転職活動をしました。「起業してから1年半後の転職活動」でお世話になったエージェントに何度も電話し、案件をとにかく紹介してもらいました。それと、就職ナビサイトを使わず、これだと思った企業に直にメールを送って問い合わせもしましたよ。複数回の面接で結局落ちてしまいましたが、機械的な転職ナビでの応募に比べれば、幾分かは通過率は良かったです。

結果的に言うと、今の会社には、転職フェアで出会いました。新卒で言うところの合説みたいなもので、大きな会場で採用活動をしている企業がブースを出しているイベントですな。時折、電車広告で出ているアレです。求職者がここに行くメリットは次の2点。

・転職ナビや求人票だと、おそらく見向きもしなかった求人でも、とりあえず話だけでも聞いてみようかという気分になれる。
・ブースで顔合わせをするというのは、実質的な一次面接に近いものがあり、そこで話が進むようであるならば、会社オフィス内の面接でも話が進む可能性はあり、確度が高い。


そして、今の会社に内定を頂いたのですが、おそらく、転職フェアで出会わなかったら、私は気づきもしなかった会社でした。というのも、私、転職活動で合計7000~8000件のメールが受信箱に来ましたが、その中にこの会社のオファーメールも来ており、開封すらしていなかったのです。会場でリアルに話を聞いたからこそ、ご縁があったという訳ですな。広報アプローチは地味だけど、良いポイントを突いている会社じゃないか・・・私は、そう思いながらブースで話を聞いていたのでした。



以上が、私のここ3年ぐらいの経緯であり、私なりの転職方法でした。無職期間が長い、独立起業に失敗した等で書類選考に受かる自信が無い人は、直接人事にあって感触を確かめる転職フェアに行けばいいのだと思います。転職フェアで求人出している会社は、フェアそのものの人寄せパンダとして出店している一部の有名企業を除けば、採用に苦労している会社も少なくない訳で、案外勝機はあるのかもしれませんよ。そうでなければ、人づてでコネを探すしか無いですね。