自営業時代の負の遺産で、私に対して数十万円の未払い金がある占い関係の企業の経営者に支払いの催促メールをしたところ、「現場は疲弊気味ではありますが、何とか改善の兆しは見えております」とか、しおらしい返信が来ました。その翌朝Facebookにて、その経営者が、複数名の女性に「ごちそうさまでした」と一文とともに、焼肉や二次会のカラオケをしている様子の写真がタグ付けされておりました。夜遅くまで元気ですね。

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この写真を見たときの、私の気持ちを説明するのは難しいです。だから事実だけを書くのであれば、その経営者はカラオケに行く金はあっても、私への未払い金は支払わなかったということですな。業務契約を一方的に反吐にされたということでは、私は本件の被害者ではあります。

さて、今回は「被害者であり続けることの問題」について私の体験をダシに考えてみたいと思います。

今回の未払い数十万円以上というのは、実は数ケ月に渡り、ゆでガエルのように地道にツケが増えていった結果です。 この地味増に気づかなかったかといえば、ばっちり気づいていました。それどころか、業務を受けた早い段階から、驚くほどの額の未払いが溜まっている人の噂は何人か聞いておりましたので、私もそうなる可能性があるとは警戒をしていました。

しかし、私は思います。

本当に苦しい人を助けてこそ価値がある!!

そんな訳で情から業務は続けました。今思えば、ダメ男とかヒモ男とかメンヘラ男に貢いでしまう女の感覚ですな。最初のうちは実は報酬を支払っていただきましたが、徐々に支払いが遅れてきます。私も少しずつ苦しくなってきました。自分でタロット占いをしたところ、「死神」のカードなんかがでてしまうぐらい雲行きは怪しかったのです。

ここで私は失敗をしでかします。そんな状態にも関わらず、時折直談判する以外は、思考停止し、具体的に何もしなかったのです。大きな方向性としては現状維持をしようとしました。

つまり、今までその委託業務に占有されてきた時間分を、「何でもいいからアルバイトに宛てる、儲かりそうな同業者と組むための活動に使う、新たなる事業の創造を行う」などの選択肢に置き換え、エネルギーを費やす努力を怠りました。


新たなる試みをするのに腰が引けた、というのが心のどこかにあったのかもしれません。何でもかんでも責任をすべて引き受けなければならない自営業者にとって、誰かにうまくいかない理由を求めてしまうのは気が楽だったということも考えられます。それともそれとも、ビジネスとは博打のような部分もあり、その賭けに負けたのを認めたくなかったというのもあるのでしょう。

ダメ男に引っかかっている女も、ニュアンスとしてはほぼ同じです。この男を逃したら別の男が来てくれるかの不安、私はちゃんとやっているという妙な安堵感、私は素敵な男と付き合えているんだという自己暗示・・・。


もちろん約束を反吐にする人が一番悪いのは間違いありませんが、だからといって、被害者のままで、そこから脱出しようとしないというのも、とても罪深いことなのです。何としても脱却しなければ、幸せになることはできません。

未払い額が一定額を超えたので、もう本気で限界だと、辞めることにし、いっそのこと一気に色々清算してしまおうと転職してしまったという経緯があります。逆にいうと、一定額と決めてはいたので、それ以上の未払い金の膨らみを阻止することはできたのですが。



結論としていえば、被害者の心の弱さは、被害をさらに悪化させることがあるということです。そしてその脱却のためには、自分で引いた境界線を厳守すること、あるいは、別の可能性に突き進む勇気を持つことが大事だと言えます。これは自分のビジネスでも、企業に雇われるのでも、恋愛でも同じです。