先週から企業で働いています。組織が複雑だと、自分の割り当てられたパソコン端末から印刷設定するにも様々な人との調整が必要で、入社数日後、自分が打った文章が初めて紙に出力されたときは半ば感動しました。グーテンベルクは偉大だった・・・。

こんな感じで新しい環境から日々刺激を受けているのですが、フリーランスから企業で働くことになって、思い出した価値観というのはあります。 今日はそんな価値観をまとめていきたいと思います。

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【1】支出を計画的に行える

自営業者は収入に波があります。売上がきちんと入金されないと、自分の財布の中身が増えません。その不安定さが災いして、一定期間の実績が無ければクレジットカードも作れません。

一方でサラリーマンというのは、給料日に一定額の給料が支払われます。これによって、お金の使い方というのが大分変ります。極論をいうと、サラリーマンの場合は、給料日前日に所持金が0になっても、一日耐えれば何とかなりますし、支出に対してある程度計画を立てられます。自営業者の場合は、次の収入はいつなのかと、戦々恐々の日々でして、少なくとも所持金を0にするなんて真似はできません。

【2】休日を休日として考えられる

休日出勤している社畜の皆さまは本当にお疲れ様でございます。ただ、あるべき論では、休日は休日として存在している訳であり、休んで翌営業日に対する英気を養うのも仕事でございます。新卒で入社した会社で、しょっちゅう休出していた私が言うのも難ですが・・・。

ただ、自営業者というのは、本当に休みはあって無いようなものです。「休んでいるということは、営業機会の損失に繋がる」と頭のどこかにあり、「オンオフ切り替える」と強い意志が無い限り、その引っかかりは拭えません。

今回の転身で、ゴールデンウィークが久しぶりに嬉しいと思えるようになりました。

【3】売上を出さなくとも収入がある

自営業をしている際は、売上が自分の収入に直結するので、売上を上げてナンボの世界です。逆に言うと、領収証を仕訳したり、広告を作成したり、打ち合わせに参加したりしているだけで、結果的に売上が出ていないのであれば、困窮します。

一方で、企業の場合は、経理、人事、総務など間接業務に徹する部署の人達も存在するわけで、彼らは売上には直接的には加担しません。また、研修中の人もその段階においては売上を出すことを課されていないでしょう。

入社して数日。ガイダンスとかに費やして、全然売上貢献していない日もあったのですが、それでも1日分の給料が発生していると何とも言えない気分になりました。あと、考えてみれば、業務に関わることを全くしていないのに給料が保証されるという有休も凄い制度だよなあと思います。(もちろん頂けるなら、ありがたく使わせて頂きますが)その反面、自分の収入の数倍の売上に貢献する必要はあるのでしょうが。

【4】職責、権限、匿名性

自営業者は自分自身をブランド化し、自分自身で決断し行動します。ミスをした場合は、責任が全部覆いかぶさってくるでしょう。一方で、企業の場合は、あの営業さんがあの技術さんがというのは多少あるにせよ、原則的に役員未満の方々は匿名性が守られるべき存在です。また、複雑な指揮系統故に、職階の低い人は、権限がかなり制限されると同時に、ミスをした場合はある程度まで上司も連帯責任となります。

会社員というのは、職責と権限の息苦しさから、歯車と表現されることはありますが、歯車はうまく絡み合うと、動力が単独で回転しているよりも、大きなものを動かすことができます。内側から見れば分かりづらくとも、組織として動くダイナミズムというのはあるのでしょう。

【5】生活リズム

会社員は朝早く起きなければなりません。最近の私は、目覚ましアラームを時間差で2個セットして、二度寝防止に努めています。決められた時間までに起きなければならないというのは中々楽ではありませんな。まあ、自営業時代、いくら時間を自由にコントロールできるといっても、昼まで寝ているということは滅多に無かったのですが(寝ると自分の営業活動時間が減るし)。


「サラリーマンは気楽な稼業」と言われていましたが、私はそんなことは無いと思っていますし、それは過去のものになっているのが実際のところでしょう。確かに生命の危機に瀕するリスクは激減するものの、成果は自分自身を維持する分以上のものを求められるからです。自営業時代、「自営業やっているんだー!すげー!」と言われたことはありますが、それは発言者が経験したことが無いから凄いように感じていることもあるのだと思います。一度は、自営業もサラリーマンも経験した身からすると、ちゃんとやっている人はどちらであっても凄いのです。