アッサラームアライクム!
エルサレムよりこんにちは。

今回は エルサレム周辺の見どころと、死を感じた恐怖体験について。
 
イスラエルの長距離移動は基本的にバスを使います。タクシーを使うと新幹線並みの額を請求されますが、バスだとかなりの距離を移動しても1500円もいきません。しかし、このバス、中々の曲者です。何故かといえば、ヘブライ語の世界だから。バス停やらテロップやら、何を書いてあるのか分かりません。

イスラエル-ヘブライ語のバス停


ガイドブックを参照する、もしくはインフォメーションセンターに英語で質問すると、バスの番号が分かるので、その番号を目印に乗ります。都市間の移動ということで、バスの終点と目的地が一致していれば問題ないのですが、中途半端な場所に目的地がある場合、運転手ときちんとコミュニケーションを取っておかないと、ひどい目に遭います。逆にきちんとコミュニケーションを取ると、融通がかなり効きます。今回はそんなお話。

 

イスラエル-死海01

この写真は、死海の沿岸です。私、ここに置いてけぼりにされました。

ガイドブック(地球の歩き方 ガイドブック E05 イスラエル2015~2016年版)によると「エンゲディ」というビーチがあるとのことでしたが、ここに行きたいと運転手に言って必要運賃を払ったところ、エンゲティに着くや否や降りろと言われました。他の観光客は誰一人降りなかったのに私だけ。降りて愕然。ビーチは閉鎖されていました。たぶん、運転手とコミュニケーションをきちんと取っていなかったため、言葉どおりの対応をされてしまったのでしょう。後で調べたところ、どうやら他の皆様は、私より片道あたり200円ぐらい高い運賃を払って、「エンボケック」という「エンゲディ」の先にあるビーチに向かった模様です。2017年4月現在、エンゲディは閉鎖中でございます。

イスラエル-死海04


しかも、行き方向のバス停は見つかれど、帰り方向のバス停は見当たらず。行き方向のバスも60分に1本と埒が明かないので、とりあえず眼前に見える湖の方へ向かってみます。塩の結晶が、あちらこちらに転がっており、土を踏むときの感触が霜柱を踏んだのを思い起こさせるような独特な感じです。

イスラエル-死海02

バスに取り残されて、ひとりぼっち。見渡す限り、荒野と塩の結晶とコバルトブルーの湖。せっかくだから、ちょっと入ってみたのですが、塩気が強すぎて、傷口が痛い痛い。とりあえず、身体が浮いたのは確認できたので、すぐに上がります。






・・・・・。







イスラエル-死海03


昔、モンゴルの草原で、乗馬キャラバンの撮影のお仕事のため、私だけ草原の真ん中でカメラを携えスタンバっていたことがあったんですよ。あとで迎えにきますと、そこまで送ってくれた車は丘の向こうへ行ってしまって一人っきりの状態。賞味20分ぐらいでしたが、見渡す限りの平原で絶望的な気分になりました。

バス停、見つからなかったら死海で死ぬのかな・・・。
割とシャレにならんことを思っておりました。






そしたら、天使って、いらっしゃるのですよ。





ビキニ姿の美女二人組が、偶然歩いてきまして、
Do U know where you go?(あなた、自分がどこに行けばいいか分かる?)
と救いの手を差し伸べます。たぶん、私がいたポイントは地元民の知る人ぞ知るポイントであり、偶然彼女たちに助けられた形になりました。ちなみに、上の写真も撮ってもらいました。

あっちの方向に歩けば大丈夫と言われて、歩き続けて30分。無事帰りのバス停を見つけた次第です。まあ、最悪、奥の手としては行きのバス停にとどまって「エンゲディ」に向かうというやり方もあったのですが、奥の手は奥の手ということで。





そういえば、バスで怖い話というと、ベツレヘム行きのバスに乗ったときのことです。
ベツレヘムは、イエスキリストが生まれた地とされており、生誕教会があります。

イスラエル-生誕教会

それと、ベツレヘムについて忘れてはいけないのは、この町はパレスチナ自治区に存在するということです。パレスチナ自治区(アラブ系中心)とイスラエル(ユダヤ系中心)は、時折ドンパチやっております。ベツレヘムは比較的安全なのですが、「ベツレヘムおよびベツレヘムとエルサレムを結ぶ国道以外のエリア」は、日本外務省から「レベル3 渡航中止勧告」が出ている危険が危ないところなのです。

イスラエル-ベツレヘム01

街中は、クミン臭漂う、いたって普通のアラブ系の町ですね。そんな町へ、バスを使って行ったわけです。アラブ人のおっちゃん達と、談笑しながら乗っていると、バスが急にとまります。すると、イスラエル美人が数名乗ってきました。なんか、IDとか言っているので、パスポートをとりあえず見せます。よく見れば美人さんたちは、軍服を着ています。そして、他の乗客もIDっぽい紙を見せています。

一人の青年が、IDが無いらしく、そのまま美人さんたちに連れていかれました。

どうも、あれが、パレスチナ自治区の境界を通る際の検問だった模様です。彼がどうなったのかは、誰にも分かりません。バスは彼を検問に置いて走り出しました。さようなら。マアッサラーマ!
 
イスラエル-パレスチナ自治区検問