最近ですが、アマゾネス軍団の一人と揶揄されるような美人さんから、営業を受けまして、話を聞いていました。見た目は若くて綺麗だとはいえ、話の内容とか、しっかりしてそうな雰囲気から内心アラサーの方だと思っていたら、なんとまだ大学新卒一年目の23歳。営業のプロとして話が上手いという補正はあるかもしれませんが、学生時代にどれだけの人生経験を積めば、そこまでの良い意味で貫録が出るのかと愕然としました。

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大学を卒業してからも、NPO活動などで意識の高い学生と接してきましたが、私の体感からの学生の変遷というのをまとめてみます。

【1】学生団体の時代(2007~2010年)

大体、この辺りの文系学生が就職活動に自己PRのネタにするのは、サークル、バイト、旅行(留学)、ボランティアなどが多く、ある種、似たり寄ったりのところがありました。ただ、意識の高い学生は「学生団体」を組織していました。

「学生団体」は、学生が主体的に活動している、複数の大学の学生から構成されている、何かしら社会と接点を持とうとするといった特徴があります。特に社会との接点でいうと、就職活動のためのビジネス講座、もしくは履歴書に書けそうな社会を驚かせるイベントの運営などが挙げられるでしょう。代表的なのは、学生団体Age(現agestock)など。

ただ、いずれにしても自分が学生であるという立場を崩さず、学生視点という縛りに捕らわれていました。学生を卒業すると社会人となり、立場が切り替わることを明確に意識しており、学生は学生らしいことをした方が良いと思っていたのでしょう。社会人とされていた大人たちからしても、学生時代に培ってきたものは社会に通用しないと、どこか下に見ている傾向がありました。

【2】常識が崩れつつある時代(2011~2013年)

いつの時代も、「今年の新人は・・・」と頭を悩ませますが、この辺りの3年間というのはターニングポイントとなりそうです。この辺りの時代の学生を語る上で、2つのポイントがあります。

1つ目は、大学のキャンパスがほぼ完全にゆとり世代で埋め尽くされていたということです。全体的に体育会系っぽい雰囲気が無くなり、スマートな学生が増えました。そのため、つまらなさそうな飲み会や非合理的でガッツが必要そうなものへの関心が減りました。

2つ目の特徴は、東日本大震災でしょう。2008年でのリーマンショックもあり、日本が危機に瀕している時代です。ある種の危機意識からか、一部の意識の高い学生からは、ボランティア活動などで、直接世の中に一矢報いようとする動きもありました。学生が、学生だけで固まらなくなりつつあり、学生団体の終焉の時代とも言えます。

【3】二極化の時代(2014年~)

震災危機も落ち着き、自民党政権になって経済成長が始まると、社会全体の回復というよりも、個人として社会をどう生きるかに関心を持つ人が増えてきます。そして、「好きなことで生きていく」「副業奨励」をキーワードに、会社組織に頼らず、己のスキルで戦おうとする人たちの動きも社会で見られるようになります。スキルの有無が真摯に問われる超実力社会の到来です。

意識が高く、それを察知できる学生は、学生時代を人生の夏休みと捉えず、社会経験を積もうとします。端的に言えば、それはインターンシップの参加です。インターンにも、就活生にブランドを浸透させるためのもの、採用に直結するもの、実質的な業務をするものとありますが、後者2つのタイプで経験を重ねます。ここでの厳しい体験から、スキルアップあるいはキャリア観が醸造されます。場合によっては、インターンに限らずとも、社会人が絡むプロジェクトに何かの伝手で参加して、磨かれる人もいることでしょう。ここ近年のできる学生というのは、下手な社会人よりも圧倒的に有能そうな雰囲気を醸し出します。逆に言えば、そういった社会経験をしてこない学生とは、差が開く一方なのです。


以上が私の学生全体に対する見解です。今の若い人、凄い人は本当に凄い。30歳の私としては、年下に抜かれないように精進する、もしくは彼らから教わるべきものは素直に教わるといった姿勢になるしかなさそうです。