最近、諸事情あってフィリピン人と雑談する機会に恵まれました。こういう機会があるとき、この言葉を知っているとフィリピン人から少しだけ尊敬されるというか良い意味で驚かれる言葉はあります。今回はそれをご紹介したいと思います。

例えばですが、挨拶程度しか日本語を知らない外国人が「和を以て貴しとなす」とか言い出したら、「コイツ、日本の精神をしっているぞ」と日本人は思うことでしょう。まあ、それくらいのニュアンスだと思ってください。

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【1】ウータン・ナ・ローブ(utang na loob)

直訳すると「内なる負債・恩」という意味です。誰に対する恩かといえば、両親及び後継者です。そして、この負債は一生かかっても完済されない負債だとされています。よく出稼ぎに来ているフィリピン人が、母国の両親に仕送りをするのですが、その感情の根源はここにあります。

特に海外に進出しているフィリピン人は、貧しい一家から何とか捻出された教育費をつぎ込まれた期待の星です。絶対的な恩義を感じています。ピーナと結婚した日本人夫が、送金を辞めてくれと泣いて騒いでも、止めることは不可能なのです。

【2】パキキサマ(pakikisama)

直訳すると「他人に合わせること」という意味です。欧米諸国のように個人主義ではなく、集団内の空気を読むことを大事にします。

日本人もこの感覚は理解できるのではないでしょうか?良くも悪くも悪目立ちは避けたがります。優れた実力を持っていても、空気を読んで、長いものには巻かれ、爪を隠してしまうもあるでしょう。

【3】ヒヤ (hiya)

直訳すると「恥」です。面子を大事にするという、中国を筆頭にアジア各地でよくみられるメンタリティ。

例えば、何かの約束をするとき、フィリピン人は安直に「YES」と答えることが多いのですが、それは実現の可能性が高いから「YES」と答えるというよりも、相手の面子を保つために「YES」と答えることがあります。結果的にそれは嘘となってしまいますが、ここに悪意というのはありません。他にも、大勢の人が見ている前で叱ると、面子を潰されたということで逆上することも珍しくはありません。



もちろん、自己主張の激しい日本人が存在するように、何事にも例外というのはあります。上記のメンタリティというのは特に、原住民の気質の強いフィリピン人にみられます。一方で、フィリピンはアメリカに占領されたことがあり、アメリカナイズされたフィリピン人は当然います。他にも華僑と交わったフィリピン人もいます。そういった文化の混合が進むと、必ずしも上記のメンタリティに収まらないこともあるので、気を付けましょう。

あと、フィリピンパブの女の子に、これらの言葉を披露しても、ほぉとは思われても、これだけでモテはしないと思われますので、気を付けましょう。