昨年から、中国政府が、外国人人材を格付けし、流入を制限しようとしています。いわゆる「外国人来華工作許可制度」というやつです。現地法人の日本人社長でもCクラスに判定されれば、排除される可能性は高くなるとされ、戦々恐々でしょう。私も、かつて中国に住んでいたので、これには並々ならぬ関心があります。

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さて、実際のその区分ですが、以下のとおりです。


判定 分類 合計点数
A ハイレベル人材
中国政府が居住を奨励する
85~120
B 専門人材
中国政府が居住を制限する
60~84
C 一般人員
中国政府が居住を排除する
60未満
 


項目 基準・条件 加点
直接許可発行可 国際人材導入計画に選出された人材
国際公認の専門認定標準に合致する人材
 
市場ニーズを満たす奨励類人材  
イノベーション人材及び優秀青年人材  
中国国内の年収
 (単位:万元)
45 及びそれ以上 20
35~45 未満 17
25~35 未満 14
15~25 未満 11
7~15 未満 8
5~7 未満 5
5 未満 0
学歴あるいは
国際職業資質認定
博士あるいは博士相当  20
修士あるいは修士相当 15
学士(大学卒業)あるいは学士相当 10
業務経験 2 年間以上の場合、1 年間ごとに 1 点追加計上 15(満点)
2 年間 5
2 年間未満 0
年間の中国における
業務時間
9 ヶ月及びそれ以上 15
6 ヶ月~9 ヶ月未満 10
3 ヶ月~6 ヶ月未満 5
3 ヶ月未満 0
中国語レベル
(HSK)
5 級及びそれ以上 10
4 級 8
3 級 6
2 級 4
1 級 2
業務エリア 西部区域 10
東北地域など旧工業区域 10
中部地域国家級貧困県等、特別区域 10
上海、北京などの大都市圏 0
年齢 18~25 歳 10
26~45 歳 15
46~55 歳 10
56~60 歳 5
60 歳及びそれ以上 0
卒業大学、職務経験 世界100強大学の卒業生
日本国内では東大、京大、東工大、阪大、東北大
5
世界500強企業における職務経験あり
トヨタ自動車、ホンダ、日本郵政、日産自動車、NTTなど
5
省級外国人工作
管理部門の奨励点数
地方経済社会の発展ニーズを満たす人材
(省級外国人工作管理部門が制定する規準に従う)
0-10



中々きわどいところを突いてきますが、やや厳しめでありつつも、妥当な線かとは思われます。上記の呈ですと、ギリギリアウトなのは、中国語堪能なだけで業務経験のない大学新卒、中国語が離せない若手社員、能力はあるけど歳を取り過ぎたベテランあたりでしょうか?

私が中国に住み始めたのは2011年末ですが、その時点での私は、Cランク人材に匹敵するので、もし当時この査定があるとアウトだったでしょう。今だとHR系かIT系の会社社員であれば私はBランク扱いになります。この違いは、主に中国語を現地の学校で必死に覚えたから。実際、中国語が分からないまま向こうで暮らしていたのは、仕事は通訳を通じて何とかしていたものの、生活は慣れるまで日々冒険で心底きつかったです。

ただでさえ、外資系企業は中国から撤退しているというのに、これはますます拍車をかける、中国版鎖国でしょうかね。もっとも、中国での稼いだ資産というのは、原則的に海外に持ち出せないし、簡単に潰すこともままならないので、外資系企業は撤退するときに大変だと元から尻込みするわけですが。

ちなみに私、Bランク人材とはいえ、転職でもしない限り、中国で再び働くのは無理でしょうな。占いとかまじない事は、中国政府は非推奨ですし。いや、中国だけじゃなく、信仰熱心なアラブ圏の国とかに行っても死刑になる可能性はあります。グローバルで働くって大変なことです。