昨年ぐらいのハワイアンパンケーキブームに始まり、今年はポケットモンスターサン&ムーンの舞台がハワイとあって、まだまだ南の島ブームは終わりそうにありません。

ところで、南の島というと、ここ数年どうもITフリーランスの方々の顔を思い浮かべてしまうのですよ。個人的な知り合いのフリーエンジニア数名が南の島の話題をよくするということもありますし、アメブロやFacebookなどのネット上で活動していると「世界を旅する年収1億円ブロガー」とかいう怪しげな人が閲覧した形跡を残していきます。

また、IT系のスキルアップを目指す人は、研修合宿としてフィリピンの地を目指すことが少なくありません。物価が安く、気候が良く、英語圏という属性を兼ね備えているからでしょう。

「このIT系フリーランス⇒南の島」という現象って、いったい何なのでしょうか?

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まず、南の島という響きについてを考えてみましょう。この言葉から連想されるのは、

・気候が良い
・時間が都会に比べてゆったり流れる
・海などの自然に囲まれた解放感
・リゾート地のようなセレブ感

まあ、そんなところでしょうか。これに対して、IT系フリーランスというのは、

・電気とwifiさえあれば活動できるノマドワーカーである
・打ち合わせもオンライン会議で済ませられることが多い

といった感じで、自由なイメージとの親和性は高いです。しかし、あえてこの2つの属性を組み合わせてセルフブランディングする人は、私にとっては、手放しにプラスな存在だとは思えないのです。

十中八九、お金持ちであることをセルフブランディングにしている人は、お金を払って仕事を依頼する相手としては気持ちの良い存在ではありません。自分の払った金が、相手の贅沢に使われているのかと思うと、何とも言えない気分になります。また、南の島で遊んでいる余裕があるならば、依頼した仕事をさっさと終わらせてくれよとも思わせてしまいます。部下ならば勤怠管理として休ませる必要はありますが、フリーランスはその類とは違うのです。

という意味では、本当の金持ちであり、自由人であるならば、それらをアピールしすぎないように工夫する必要があります。依頼者側の立場としては、頭では、相手が稼いだお金なんだから、相手のプライベートな時間なんだから、相手が何をやっても自由な筈だと分かっていても、腑に落ちないものなのです。もちろん、直接口に出して言うべきことではありません。

一方、お金持ちであることでセルフブランディングをしている人が、新たに販路を求めるとしたら、それは教育、コンサルタント、情報ビジネスでしょう。教育というのは「自分のようになるな」「自分のようになれ」のどちらかから来るのですが、この場合完全に後者です。「貴方も私のように自由な金持ちになれる」ということを謳っています。

教育ビジネスをするということは、受講生からお金をいただくということです。そして、その稼いだお金で自分をお金持ちに見せる演出をすることに繋げます。幻想が更なる幻想を作るための糧になるのです。ある意味では、夢を売る中々大変な仕事ともいえます。

知人から聞いた話によると、商売柄お金持ちをアピールしなければならない人は、良い店に行ったら、そこで写真を何枚も撮り溜め、数日に分散して「今日も行った」という体裁でFacebookにアップロードするのだとか。南の島系というのも、中々エグい商売ですな・・・。