アニメ版映画『時をかける少女』が、舞台となった東京国立博物館で、野外上映されました。博物館の入場チケットを買うだけで30分も並ぶほどの盛況っぷりです。

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このアニメに限らず、『僕だけがいない街』『Re:ゼロから始める異世界生活』『ReLIFE』など、直近の時遡る系アニメは外れがありません。それだけ、「あの頃に戻りたい」というストーリーに共感する人とそういう作品を作りたいというクリエーターが多い証なのでしょう。

ただ、多くの物語同様、人生をやり直した場合、自分の人生は良くなるのでしょうか?

先日、知人とバーベキュー場にいたとき、隣でリア充系の大学生のサークルがウェイウェイしていました。「もし、20歳前後に戻って、テニスサークルやオールラウンド系サークルに入ったら、もう少しネアカな性格になって自分の人生変わったのだろうか」と時々考えることはありましたが、リアルの大学生を見て、あんな感じではっちゃけることは、ちょっと無理だと悟りました。

また、例えば、私の人生が狂い始めたのは高校2年のときでした。もし、今の知識そのままで、高2の春に戻れたとしたら、人生変わっていたのでしょうか?多分、根本的なところは変わらないと思います。それどころか、「新しく経験する喜び」というのも失われるので、勉強しても初めてこの問題が解けたという快感は湧かないでしょうし、変に達観して今よりも捻くれていたかもしれません。未来を変えるというときには、未来を知っているだけでなく、その変化に対応するマインドの改革も必要なのでしょう。


今現在、私は占いの仕事をしております。この仕事に対して、お客様から求められる役割は「未来予測」です。しかし、ただ未来が知りたいのではなく、「未来を知ることによって幸せになりたい」というのが本質的な需要です。おそらく、未来を知るという行為そのものは、大抵の場合、絶望に帰結します。少なくとも貴方は200年後には確実に死んでいるのですから、どんなにお金を稼ごうが人に好かれようが、それは絶望の未来です。

そのため、未来を知ると同時にそれを受け入れ、いかに生きていくべきかというマインドも重要になってきます。巷の占い師が「セラピー♪」「カウンセリング♪」「セッション♪」「癒し♪」と謳っていますが、意味が無いわけでもないのです。まあ、占い師は未来予測をないがしろにすると、只のセラピストになってしまう訳ですが。


別に占いじゃなくても、未来の変化に心が対処するというのは、大事なことです。例えば、電車の車内では携帯で電話を控えるというのは、携帯電話という新機器が登場した後、日本の世の中にゆっくりと普及していったマインドでした。明るく快適な未来を望むのであれば、心の変化や成長というのは大事なのです。