先日、NPO法人奔流中国の説明会に行ってきました。説明を聞きに行くというよりも、面白いゲストスピーカーが来るので、撮影を手伝ってもらえないかということでした。

アオバオ


奔流中国は、主に内蒙古や新疆ウイグルなど中国の辺境を旅するスタディツアーを主催する団体です。奔流中国と検索すると、何故か私のブログ記事が二番目に来るので、詳しいことの詳細はそちらで見てください。

さて、その団体の説明会に私が初めて来たのは、約10年前、自分が大学生のときになります。

初めての説明会で出会った奔流中国代表の張氏は、旅の素晴らしさについて語っていきます。その説明が独特のイントネーションを使った日本語なので、うさん臭い雰囲気もありました。ハルピン人ということもあり、しょうがないと言えばしょうがないのですがね。ただ、異国の高原についての素晴らしさを語っているとき、「空が近い」ではなく「天が近い」という表現をしたことについて、中々面白い感性を持った人だと感じ、彼の言うツアーとやらに参加してみようという気になったのでした。

そんな訳でツアーに参加したのですが、その際、高校時代から続けてきた映像制作の趣味のため、10kgのカメラを持ち歩き、ひたすら撮影していました。その様子に張氏が興味を持ち、あれこれ撮影を手伝ってくれと、モンゴルの奥地とか、説明会とかに撮影要員として駆り出されました。それが9年ぐらい前の状況でしょうか。

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新卒採用で入社した会社には、そのときの話と「どこでも映像を作ってみせます」みたいなことを面接で言ったと記憶しております。そのときのことを人事が覚えていたのか、入社3年目の冬に、北京支社へ異動することとなり、そこで教育用コンテンツの制作マネージャーをやることとなります。異動の面接の際、人事が発した一言目は「餃子は好きか?」ではなく、「第二の故郷が近くなるね」でした。


そんな会社を辞めることとなり、しばらく、「心の自由」を考えながら生きてきた後の先日の説明会となります。自分の好きなことに熱中し、芋づる式に誰かを手伝っているのとか、昔と変わらないなと郷愁なのか皮肉なのか分からない気持ちになりました。


私が、9年前、張氏を手伝ったのは、「異国の光を見て大志を抱いた若者達が、作り上げていく未来」を見てみたかったからです。当時一緒に旅した仲間たちは、本当に千差万別です。エリート会社員を邁進する人もいれば、ニートを経て起業した人もいます。旅の最中に知り合って結婚し、子どもを産んだ人もいます。


「人に流されずに自分で選んで生活をしていく」
私は今でも、動画に収めた旅の仲間の当時の感想を聞いて、自問をするのです。