占いの講師の仕事を始めて、カリキュラムやら教材づくりに忙しいのですが、最初あたりに何を教えようかと考えたとき、我々は何を崇めているかを知ることが大事かと思いました。

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例えばですが、神社にお参りをする日本人は多いと思いますが、その神社のいわれを正しく理解しているでしょうか?素晴らしい神様を祀っている神社もありますが、神社名の中には呪いや悪霊を封じ、慰めることを目的とした建てられたものも存在します。田畑を荒らす龍を鎮めるために建てられた神社とかに、豊作を祈願するってナンセンスだと思います。

ただ中には、一周回って、悪神が祀られることによって善神に変わることもありますので、一概にはいえませんがね。この系統で有名どころといえば、江の島の龍口明神社。人を取って食うとされた悪龍が弁財天によって鎮められ、その龍は人を守る守護神になったわけですので。いずれにせよ、伝承や由来を把握することは、スピリチュアルなり似非スピリチュアルなり運命学では大事なわけです。

しかし、世の中の占いビギナーには、由来とかきちんと調べようとするのが、少ないのではないかと薄々感じています。例えば、タロットなんかは、エジプト起源説とかジプシー起源説とか、色々な俗説が飛び交いますが、現存する世界最古のタロットカードは、ルネサンス期の北イタリアのものです。その後、18世紀にクー,ル・ド・ジュブランという人がタロットはエジプトと関わりがあると言い出しました。

まあ、タロットカードにエジプト柄が書かれてあるデッキも存在するので、解釈方法を知るという意味で、エジプト学を勉強することはタロットを学ぶ上で有益だと思います。というよりも、ジュブラン以降、タロットにエジプト学をどのように組み込むかと研究が進み、むしろ体系化されてしまったぐらいなので、エジプト学は必須です。それでも、タロットはエジプト起源だと言い張るのは、また別の問題ですよね・・・。

何が事実(現実)なのか、何が伝承や言い伝えなのか、何が経験則なのかこの3つに客観的に整理しながら考えないと、単なるスピリチュアル馬鹿になってしまいます。スピリチュアル馬鹿は、世間では中二病(厨二病)というイタイ子扱いを受けてしまうので要注意です。中二病というのは、インターネット上でよくある事例として、下記引用のような感じですね。



中学生の頃、妹は二重人格だった。 
なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、 
真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、 
「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」 
などと乱暴な口調で叫んだりしていた。 
ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。 
突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。 
食べ物関係のジョークを一切許さない母が、 
影羅の頭にゲンコツ振り落とすと影羅は涙目になっておとなしくなった。 
それ以来、食事時に影羅が出たことは無い。 
そして別人格とやらは、妹が高校に入った辺りでパタリと出なくなった。 
最近になって、大学生になった妹にその頃のことを尋ねたら、 
クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。
 

正直なところ、理屈固めするのが好きな私でも、タロットや星占いは何故当たるのかというのは、100%論理的に説明ができません。ユング心理学を突き詰めて、シンクロニティがどうこうとか、世間ではそれらしい説明をされているのも確かにありますが、それで100%説明できているかというと、少なくとも私は納得していません。でも、経験則的には、当たっていることが多いので、どこかで妥協して利用していく他はないのです。

これはスピリチュアルやオカルト方面だけの話に留まりません。世の中、理屈で100%説明できるものって、ほぼあり得ないと思います。理屈固めの数学だって、高度な問題になってくると学者でさえ頭を悩ませているのですから。そんなこんなで、知りうる限りの範囲で正しく把握した上で、どこかで妥協しつつ、きちんと利用していくことが何事においても大事ですね。最後にハリー・ポッター内の名言で締めましょう。




脳みそがどこにあるか見えないのに、一人で勝手に考えることができるものは信用しちゃいけないって、教えただろう? /アーサー・ウィーズリー(ハリー・ポッターと秘密の部屋)