年末年始になると、本屋では、手帳やカレンダーコーナーが賑わいます。そして、占い本のコーナーに、下記写真のような本が並んでいるのをみたことがありませんか?通称、「暦本(こよみぼん)」とか「高島暦(たかしまれき)」と呼ばれています。

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高島暦は、大安、土用、一粒万倍日など、日本的な縁起物としてよく聞く言葉の根拠となる暦です。そして、この暦は、古代中国の思想を基に日本でアレンジされた「九星気学」という占術に基づいています。ちなみに、細木数子氏の六星占術も、東洋占術という意味で、その根っこは同じです。

さてさて、私、縁あって、「観象学派」の一角の出版局で、時々DTP関係の仕事も頂くのですが、競合の出版社が発行する暦本と何が違うのか、編集者に聞いてみました。

その率直な答えとしては、気学の大家である「観象学人」の思想を受け継ぐ「観象学派」では、気学は星ではなく、あくまでもエネルギーの話だと主張し、「九星気学」ではなく「九性気学」と呼んでいます。 さらに、同じ観象学派の考えを引き継ぐ他社が出版する暦本の場合、方位の吉凶には「家相盤」というものを使います。一方でその出版社の場合は「方位盤」というものを使うとのことでした。


世の中には様々な占いが存在しますが、気学は、時期と方位のエネルギーを用いて開運させる占術です。例えば、引っ越しの場合、この生年月日の人は、何年何月にどちらの方向へ引っ越せば良いかが分かります。うまく応用させれば、渋谷区に住んでいる人が、●月は港区方面を中心に、×月は神奈川方面へ遊びに行きまくれば運気が上がるという風にも使えます。

気学が興味深いのは、大体が凶相だということです。引っ越しをしていい時期は、1年のうち、2,3か月ぐらいしかないし、方位もかなり限られています。やたらめったら引っ越しするなということでもありますし、引っ越しをするなら徹底的に準備せよということでもあるのでしょう。

話を戻しまして、家相盤と方位盤の違いについて。家相盤は文字通り、家の範囲だけに影響します。そして、方位盤に比べると吉と書かれている範囲が甘くなります。そのため、家相盤で吉と書かれている方位で、インテリアを動かすのはいいのでしょうが、屋外に出かける際はその方位がかえって凶と化すこともあるのです。重大なライフイベントを考える際は、原則的に方位盤を使うべきでしょう・・・ということでした。そんな訳で、素人目からすると違いが分かりづらい暦本かもしれませんが、よくよく見るとデザインだけじゃなく、中身も制作者のポリシーがそれぞれ異なっています。

ちなみに同じ出版社でも値段が違う暦本を発売しています。これは単純に、値段が高い方が、情報密度が濃いということです。