フリーランスとして稼ぎのひとつの手段になればいいなとクラウドワークスに登録していました。しかし、転がっている案件が酷過ぎるように感じます。

例えば、ブログ記事執筆。「2000文字で540円」「1000文字で162円」とか、恐ろしい価格の案件が沢山転がっています。プロの物書きって1時間で1500文字ぐらい書くのが一般的ではありますし、構成まで含んでいるのであれば1文字辺り最低2円はとってもおかしくありません。また本格的な方が書く場合、1000文字3万円以上から応相談という場合だってあります。そういった意味ではクラウドワークスでよく転がっている案件って、時給ベースに換算すると400円にすら満たない地雷ばかりです。コンビニでアルバイトしている方が、まだ儲かります。

では、クラウドワークスに転がっている案件って、なんでこんなに単価が低いのかという話になります。

【1】暇人・初心者・主婦をターゲットにしている

地雷価格案件というのは、「経験不問」「初心者歓迎」「主婦でもできる」といったことを謳っています。初心者や主婦たちは、スキルや経験の無さから自分の作業に価値を見出していません。だから、価格交渉も弱気になってしまいます。そういった土壌があるため、専門的な内容の案件も、引っ張られて価格が暴落しています。

本当は有能な主婦も世の中には多数存在しているわけで、「主婦でもできる」「主婦でも安心」って言葉は、主婦を舐めているといっても過言ではないでしょう。

【2】依頼者が文章に価値を見出していない

これはあくまでも一部の案件の話ですが、文章執筆を何故依頼するかといえば、SEO対策のためです。それを強く意識している依頼者からすれば、キーワードが入っており、他のサイトからまるまるコピペしたものではなく(著作権の問題+SEO対策にならないため)、そこそこ読める文章であれば、何だって良いのです。文章によって、自分のサイトやメディアのファンを作ろうとか、文章の面白さを追求しようなどととは考えていません。詰まる所、創造性に対して全く価値を見出してなく、「文字数を埋める作業」を依頼しているのです。

もちろん、全ての依頼者がそういうわけではありませんので、あしからず。

【3】文章そのものに大して価値が無い

プロのライターの原稿料は何故高いのでしょうか?それは、きちんと資料を収集し、自分の足で取材をしているからです。資料代だって、交通費だってかかりますので、相応の対価が必要となります。

一方でクラウドワークスの場合は、在宅ワークをどこかしらで前提にしています。パソコンの前に座って、必要に応じて検索しながら、書いてねということです。そこから生まれた文章は、家の中で一人うんうん唸りながらひねり出されたものであり、情報編集能力は多少問われるものの、一次情報としての価値がありません。これがプロのライターとの決定的な差ともいえるでしょう。


【4】文章の枠組みそのものに価値が無い

「1000文字3万円以上から応相談」というような人は、「1000文字162円」と100倍以上の差がありますが、この差はどこから生まれているのでしょうか?実のところ、この高付加価値は2つの側面があるのです。

ひとつは、書き手そのものが凄い人であるという場合。世の中、「何を言うのが重要ではなく、誰が言ったかが重要である」という考えの下、その凄い人の名前を使うだけで、ライセンス料が発生します。

もうひとつは、優秀なオウンドメディアを書き手が持っている場合。例えば、アクセス数が何百万単位の有名ブロガーの場合、そのブロガーのブログは優秀なメディアと言えます。そこに企業が、自社商品を紹介してほしいと依頼するならば、単なる文章作成の留まらずメディア使用料分の価値が発生するわけです。

クラウドワークスで仕事を受けようと考えている人は、自分で営業をかけに行くというより、転がっている案件を拾おうと考えている受動的なスタイルです。セルフプロデュースに積極的でないという意味では、書き手そのもののブランド力は高くないことの方が多いでしょう。

脱線はしますが、文章でもっと荒稼ぎしているというと、広告のコピーライターという職業があげられるでしょう。わずか10文字で数千万、数億円動くことだってあります。しかし、大手企業のコピーライターは、キャッチコピーを考えるために、何十、場合によっては百を超えるアイディアを出し合い、周囲の人間と何度も打ち合わせするのです。コピーそのものの良さもさることながら、プレゼン、組織内政治等、様々な課題をクリアしているのであり、魂を削るほどの努力をしています。さらにメディアを調達するなど、その一言を人々に伝える為、あらゆる手を尽くします。


以上のように、クラウドワークスでは、普通にやっているとライティングでは稼げないことが分かります。もし、ここで本当に稼げるような人は、時間が有り余っている人か、「検索・編集・タイピング」が超早いことに特化したプロのライターなのでしょう。