中国は、中国共産党の下、経済的に世界第2位の国へと上り詰めました。そこまでの大躍進を遂げる為に、数々の犠牲を払ってきたのも事実です。もちろん、そのような無茶ばかりしていると人民からの恨みを相当買います。しかし、これまで多少のテロはあっても、政権に致命的なダメージが無かったのは、人民がこれまで食えてきたからです。

中国人の国民性は良くも悪くも、お金に対して貪欲だということが挙げられます。同じ仕事をしていても、別の会社の方が給料が良ければすぐに転籍を試みようとするのは珍しくありません。そこから考えるに、理不尽な政策ばかりをしてきても、赦されてきたのは、中国が経済成長をしてきたからに相違ないでしょう。逆に考えると、中国が人民に見捨てられるのは、経済成長が終わるときです。人民が安心して腹いっぱい飯を食えないとなると、これまでの理不尽な圧政に対して、堪忍袋の緒が切れてしまいます。

今の中国人の国民性は、毛沢東の文化大革命以降に生まれたものですが、DNAとしては、生活苦ゆえに太平天国の乱を起こして清王朝に致命的なダメージを与えるほどの底力があります。

Naval_battle_between_Taiping-Qing_on_Yangtze
 

2015年の夏、中国株の暴落、人民元切り下げなどが起こり、中国経済崩壊の兆しが見えてきました。その矢先に、天津での爆発が起きた訳です。もし、これが単なる事故でなく、テロであった場合、これは非常に大きな意味を持ちます。これまでのテロは、新疆ウイグルやチベットなど、中国の辺境の地域でした。それがいよいよ、中国の経済破綻の直後、中国の中心部で生じたということになるからです。

ここから数年は中国という国がどのように変わっていくのか、推移を見守る他はありません。そして、日中の懸け橋になろうと頑張っている人や中国に留まって活躍している日本人たちの御無事と発展を願う次第であります。

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