私が今の東京の安アパートを借りたのは、約2年前です。退職直前のギリギリ会社員時代に借りたので、審査は難なくパスし、難なく借りることができました。借りたての当時は本当になんにもない部屋。最初は、暫定的に枕、タオルケット1枚、電気スタンドだけを取り急ぎ買い、家具を買って届くまでの数日間を過ごしました。

その前は、海外暮らしで家具付きマンションに住んでおり、大学時代、一人暮らし用に揃えた家具は全て捨てていたのです。徐々に家具が届くにつれて、ようやく拠点ができるという安堵と、世界を飛び回る自由が消えていく寂しさを感じたものです。

今現在は、駆け出し自営業という事で、貧乏生活をしておりますが、それでも、出張やボランティアプロジェクトの関係で、月に1回は東京を離れる生活を送っています。枷は付いたものの、飛び回る自由を失ってはいないようですね。貧乏生活での一番の支出を占めるのは家賃でしょう。魔術師として開業するにあたって、事務所を設けず、バーチャルオフィスの契約をして、場所に拘束されない営業形態をとったのは、今のところ、吉といえます。また、下手に店舗を契約し、そこでお客様をずっと待っているという営業形態は、私にとって時間の無駄だとも思えてしまうので、事前予約で待ち合わせするというやり方の方が性に合うようです。

家賃というと、ここ数週間頭を悩ませていたのは住居用アパートの契約更新でした。

昨年秋から開始した駆け出し自営業のため、去年の収入実績は少なく、所得証明には成り得ません。自営をすると心に決めかけていた時点から、ずっと悩んできた問題なのですが、この夏ついに更新なのです。


一応、貧乏生活をしているとはいえ、元々数か月無収入でもやっていけるように資金面の問題はクリアしていますし、更新契約だからそこまでカリカリしないでしょうから、理性的に考えて多分大丈夫ハズでした。しかし、万が一、更新失敗に終わったら、地方からの上京組である私にとっては、東京の拠点を失い、新たなる拠点を探さねばなりません。買ってから2年もしない家具をどこかに押し込め(これにも資金は必要です)レオパレスのような場所に身を寄せるか、方々の友人に頭を下げて居候させてもらえるように駆け回るかのどちらになってしまいます。

もう一つ選択肢があるとすれば、この際、もっと安いアパートを探すということ。もっと安いアパートに引っ越せば、月々の支出が減り、売上が少なくとも生活に支障がなくなります。しかし、引っ越し代や契約手続きを考えると家賃を今より月1万円以上下げてようやくトントンになるのであり、家賃を2万円落として初めて家計の足しになるレベルです。元々今のアパートが立地と内容に比べれば割安なので、相当生活水準をかなり下げることになります。希望の物件が見つかるかという問題もありますし、見つけても審査に通らない可能性も充分にあり得ます。さらに、今の水準に這い戻るのは精神的にも金銭的にも困難になること必須でしょう。


私はどうするべきなのか、選択したからといってそれが成就されるのか・・・。どうも、落ち着きません。セカンドオピニオンとして、流しの占い師に引っ越し運について見てもらう程です。自由を失う寂しさをあんなに感じていたハズなのに、枷にここまで執着してしまうとは、我ながら何とも情けないものでした。


結果としては、昨日、無事、アパートの契約更新手続きが終了しました。ひとまず、ほっとしています。ちなみに、私が自分を占ったところ、引っ越しはすべきではないと出ていましたし、流しの占い師も探しても物件が見つからないだろうという言い方をしていました。多分、これで良かったのだと思います。


今のアパートを契約したいきさつについて
リストラの予感があって、まず何をしたか