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リストラが決まった直後に決めた人生プラン
退職前に、非会社社会に生きる人との再会の旅。東ティモールへ


最終出社日が終わり、直近でやると決めたことは、海外旅行でした。前記事のとおり戦略的出国という大義名分もありますが、退職金もあるし、時間もあるということで、その自由を謳歌したかったというのが本音です。では、どこに行こうかと考えたとき、既に結論は出ていました。もう一度、中国に行こうと。

このブログの中国カテゴリには散々書き込んでいますが、駐在員として過ごした中国は、良くない印象の方が多かったです。脱出願望も抱いていましたよ。一人旅だと、またうんざりするだろうと思いますが、私が考えていたのは「奔流中国」というツアーに再び参加することでした。


このツアーは、大学生を中心とした若い人が集まる秘境のスタディツアーです。またツアー中に乗馬も行い、これにはまる人も少なくありません。学生時代、私はこのツアーに参加しました。当時、イスラーム文化に興味があり、イスラームと仏教の融合した文化を持つシルクロード(新疆ウイグル自治区)に興味を持って、このツアーを選んだのでした。当初は、中国という国(シルクロード以外)にも乗馬にも興味が全くありませんでした。それでもツアー参加中に見た風景が印象的で、中国には興味を持ち始めていきます。また、このツアーの主催者とも交友関係ができ、引きずられる形でリピーターとなってしまいました。

このツアーは私の人生を歪めました。前の会社に入社する際、最終面接で中国旅行のことを話しました。そして、面接官がその話を覚えており、中国赴任命令の決定に影響を与えました。つまり今回は、人生の分岐点となったツアーに再び参加することで、自分のルーツを確認したかったのです。また、学生時代と比較して、自分がどれだけ成長したのか体感したかったという想いもありました。



結果を述べるならば、私は学生時代より格段に成長していました。中国に住んで言葉や文化を理解していることも手伝い、同じ観光ルートでも難易度は格段に低く感じました。また、初めて中国に来る学生には、私は教える立場となっており、ベテランさんと呼ばれていた程です。


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ところで、このツアーの参加者は、割と頭の良い学生が多いです。きっと彼らは、この旅に何かを見出して、将来的に何か面白いことをするのだと思います。ツアーに参加して思い出したのは


「素晴らしいビジョンを見ることによって、その人が社会で活躍するようになり、それが社会を変える」


という思想を、私は学生時代から既に持っていたということでした。奔流中国は、確かに「モンゴルでの乗馬ツアー」とか「ストイックな秘境旅行」といったイメージで語られることが多いのですが、その根底にあるのは実は若者の情操教育です。あくまでもスタディツアーです。この本質的部分に共感し、私は何度もこのツアーをリピートしていました。前職でも、職務の関係上、この思想を日頃念頭に置いていたのですが、改めて突きつけられた形となりました。

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