あらいりょう
●異色の農家、新井遼
●今、京都で風を起こす
●脱サラしたけど、宛は無い
●スキル0から農家を目指した、その現実
●悩み抜いた末、彼は再び立ち上がる
●あらい農園の立ち上げ
●あらい農園小学校と今後の展望




●異色の農家、新井遼


京都で「あらい農園」を営んでいる新井遼氏(29歳)。二十代にも関わらず、京北と伏見の二か所に畑を構え、自営をしている。両親は、京都市内で焼肉屋を営業しており、農業ノウハウが無いどころか、農地を元々所有していたわけでもない。新井氏自身も、大学では福祉を専攻。大学卒業後も信用金庫に勤めるなど、農業とは縁のない生活を送ってきた。また、一般的な農家はJA(農業協同組合)や卸売市場といった資本や組織に依存していることが多いが、あらい農園は、それらに依存しない独特の経営を行っている。本記事では、彼は何故、農業を始めたのか、そして彼の経営の秘密に迫る。

●今、京都で風を起こす

一般的にJAや卸売市場に依存する農家は、野菜の生産活動のみに力を入れており、販売活動のほとんどを委ねている。卸売市場は、スーパー等の小売店に野菜を販売し、その売り上げの一部を、農家が手にすることのできる仕組みだ。スーパーに並ぶものが多いため、見た目の良さと価格の安さが重視される。
 
一方で、あらい農園は、コンセプトとして「便利さの影に隠れてしまった、人と野菜との楽しい関係」を提案している。JAや市場に卸さず、直接小売店に営業をかけて、野菜を置かせてもらうこともあるが、他にも振売(ふりうり)と呼ばれる、独特の営業スタイルをしているのだ。振売とは、農家が直接民家に売りまわる、今では数少ない京都の伝統的な野菜販売のことを言う。無農薬栽培で味の濃くておいしい野菜を、住宅街にトラックで直接持って行って売り歩き、家庭に届けているのだ。


●脱サラしたけど、宛は無い 安定を捨て、人生を迷う

信用金庫で働いていたとき、新井氏は内勤で融資に関する営業補佐をしていた。給料も大学新卒としては妥当な額をもらっており、いたって普通であった。
 
しかし、彼は新卒での就職活動中、判断基準がぶれており、特に、その仕事を本当にやりたいかどうかを基準にしていなかった。あまり、関心の高くない仕事を続けていった結果、職場とのギャップを強く感じていくようになったのである。
 
そんな折、彼は友人と再会した。建築デザイン事務所で働く友人は、給料は少ないながらも、楽しみながら、やりたい仕事をしているようだった。友人の生き方に魅せられた彼は、辞職を決意した。
 
「別に農業をやるために銀行を辞めたわけじゃなかったんや」

新井氏は、辞めたときのことをそう振り返る。次に何をするかの宛は無く、やりたいことを探すために辞職した。当時の大まかな指標として、「色んな仕事をしている人に会ってみる」「やりたいことを探す期間は最長2年を目途にする」の2つを掲げただけの不安定な状況であった。



~続きは今月27日発売『FREETOPIA MAGAZINE』にて掲載

現時点での販売予定箇所(価格500円を予定)
フリトピ祭vol.2@板橋9月27日・28日
・「酒場GAB」@池袋 

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という訳で、友人新井氏を取材して、その内容を雑誌に寄稿してみましたです。上記は編集から許可を貰って、部分的に転載させていただきました。雑誌の企画者は、少しアーティスト臭のする自由業者の若者を集め、コミュニティやカルチャーを作りたいと考えている集団「Freetopia」です。興味のある方は、この人達が企画するフリトピ祭に足を運んでみてはいかがでしょうか?ちなみに私は前回のフリトピ祭にて、占いブースを開かせていただきました。

取材元
あらい農園@京都

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